そば、たまご入りって、お好み焼きの話じゃないのですよ。
この夏、林間学校に行く娘が家庭科の宿題で
「みそ汁を作るんだ~」と言う。
なんでも、林間学校で、カレーやらみそ汁やらを作るのに、
その予行練習として家庭科で作るんだそうだ。
で、その予行練習の宿題というわけだ。
班ごとに、みそ汁の中身は自由に決めてよいらしく、あれこれ考えた末、
娘の班はなんと、蕎麦と卵入り!
「先生がよく許したねぇ」と思わずため息がでる取り合わせ。
「だって、先生がいいって言ったもん」と娘が威張ったように言うので、
「はい、はい、じゃあどうぞ!」と作ってもらうことにした。
まず、蕎麦を茹でるところから。
大きな鍋に湯を沸かし、蕎麦の乾麺を茹でる。
キッチンタイマーで時間を計ったところまでは良かったが
時間が来ても茹で上げた蕎麦をざるできらない。
「このまま、味噌を入れてみたい~」とのたまうのだ。
「まず、蕎麦は蕎麦は茹でて、それをみそ汁本体に入れるんだってば!」と言っても、
「これに味噌を入れてみたい~」と言う娘。
そう言えば、茹でた湯は昆布水でした。
娘は「責任もって全部食べるから~」と繰り返し言う。
ええい、予行練習なんだし思うとおりにさせてみようと、思い直す。
「いいよ、じゃあ好きにどうぞ」
なにしろ11歳のやわらかい脳なのだ。
まかせてみてもいいかもしれない。
その後はすべては娘に任せたのであるが、
このみそ汁、最後は卵でとじる、のでした。
さ~て、できあがりは…。
どろどろのぐずぐず。
そりぁ、蕎麦の茹で汁そのままに卵をとじるんですもんねぇ。
見た目も…。
みそ汁の椀に盛るも、この一品、いくらネーミング好きの私も
名前をつけようにもつけられない出来上がり!
さてさて、お味は
蕎麦に味噌に、卵ですから、まずくはありません。
しかし、見た目が…。
オットにいたっては「これ、なに?煮物?」とのたまう。
ははぁ~そうにも見えますねぇ。
蕎麦は茹ですぎて、原型とどめず状態。
そう言われても、しかたないっす。(最近、伊坂幸太郎を読みまして…)
「調理実習ではちゃんと蕎麦は別茹でにするんよ」
私の言うことに、めずらしく素直にうなずく娘なのでした。