500円玉を握りしめて行こうと思う

やってしまいました！

古本屋さんで選びに選んで、
３００円の本を一冊買おうとレジへ行く。
財布を見ると、小銭が少し。
でも３００円には足りないような感じ。
そしてお札は１万円札！

３００円の本に一万円札！！
あ～なんてこと！

しっかりと小銭を並べてみればもしかして３００円はあったかもしれないが…。
ひとしきり財布をかき回した後で
「一万円札しかないのですが、いいですか？」とおずおず聞く。

店員さんは「いいですよ」とお札を受け取ってくれた。
そしてレジの前に座っていた店主も「ありがとうございました」と声をかけてくださった。
しかしなんだか申し訳なくて、お釣りをもらってそそくさと帰ってしまった。
感謝の気持ちでいっぱいだったのに。

帰り道、買ったばかりの本を胸に抱えながら、
今度からは５００円玉を握りしめて、その店には行こうと強く思ったのでした。

ちなみに今回買ったのは、
『わが家の夕めし』（アサヒグラフ編・朝日文庫）
初版は１９８６年二月。
著名人の食卓の風景を紹介してある。
アサヒグラフの名物コーナー。
登場する人物の若い頃の写真がなんとも興味深い。
もちろん登場するご馳走の数々も。
私の注目一番は悠木千帆（樹木希林）さん！
若かりしころの彼女のなんとかわいらしいこと！
「食事は豪華なものを食べたいという気はなくなって、
玄米食してると性格に自信が出て、風邪もひかない。」と希林さん。
へぇ～そうなんだ。
性格に自信が出てくるとは、これまたすごい威力です、玄米さん。
そうそう、アサヒグラフはすでに廃刊なのですね。

ｐｈｏｔｏ　かわいい千帆さんとかわいい豚の貯金箱