太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

見せてはいけない大人の社会

2018-08-18 08:03:18 | 社会観察

医大の加点水増し裏口入学や、今度は居合道での昇段試験での金銭問題。この間まではアマチュアスポーツのカリスマ独裁問題、一体子供達はどう見ているだろう。世の中結局権力と金か。居合道については剣道連盟の幹部が茶道や華道でも普通にあることと言ったとか言わないとか。事後ならお礼で事前なら賄賂という仕分けがあるとしたら、お茶もお花も踊りも上納金はどちらなのだろう。愛はお金で買えないと言ったら金で買えない愛もあると返した話がある。多分これは何十年か経ったら故事の類になるだろう。世の中結局お金かとは絶対に子供に思わせてはいけない。

昨日は涼しく晴れたので久し振りに釣りに出掛けた。釣れもしないクロダイ狙いである。砂浜に餌となる小蟹をとりに行ったら先客が居る。地元の人らしい。小蟹は砂浜に小さな穴を開けて中に潜っている。小さなスコップで掘るが中々見つからない。地元の人のところに行って、あまり居ませんねえと言うと、そんなことは無いと黙々と砂浜を掘っている。ちょっと長めの柄を付けたお手製のスコップである。見ているとほぼ100発100中で適当な餌サイズの蟹を見つける。上手いですねと言うとこれくらい普通だという。蟹は穴から外に出て足音が近づくと一斉に近くの穴に逃げ込む。こちらは遠くで良いサイズの蟹を見つけると急いで駆けより逃げ込んだ穴を掘る。ところが30㎝くらい掘っても姿が無く、一体どこに行ったのかと思う。鬼ごっこのようなことを繰り返していると偶に慌てて同じ穴に2匹逃げ込む奴がいてこれは穴の中で逃げ場を失っている。地元のオジサンが、穴は一気に掘らないと横穴やらに逃げてしまう、と教えてくれる。やって見ると結構捕まえられるようになった。餌捕りも結構面白いから好きなんですと言うと初めて、同じだよこれも運動になるから俺も好きだねえと返して来る。

釣り始めたオジサンの所に行くと、中々竿を出さない。どうしたんですかと聞くと今潮がとまっているからもう少し待つと言う。流石地元の人で余裕がある。こちらは急いで準備して直ぐにでも釣りたいところだ。聞いて見ると、ここで1日に23枚クロダイを上げたことがある。小さいのはチンチン、やや大きくなってカイズ、33センチを超えるとクロダイだが、40㎝を超えるとあまり美味しくないという。美味しく無くても釣りたいと言うと俺は元コックだから魚の味には詳しいという。近場で釣れる色んな魚の味とか調理法を喋り出す。5年前に胃の全摘手術をしたという。今週安全宣言が出る、紹介された医者が良かったと。今は酒もタバコもガンガンにやるよ。食事は消化が問題だから便が柔らかくなる薬だけは欠かせないがねえと言う。顔は日焼けし、肉付きも良く健康そうである。手術前後の事を明るく語るがやはり陽気であることが一番の薬だろう。何があっても丈夫な人は偶にいる。共通しているのは楽天家で何かを信じている人である。このオジサンも何処かの神社へのお参りだけは欠かしていないとのこと。

残念ながらこの日はボウズだったが、先に納竿して帰り際、いけると思ったけどダメだった。まあ頑張ってと声を掛けてきた。それから餌など買わなくて良いよ、おれは今日肉体労働をしたからぐっすり寝れるよ、ゴカイだってイソメだって餌は全部自分で捕るよ、勿体ないもねえ、と言って帰って行った。齢は少し上だが後姿は颯爽としている。ジャージは所々破れて裾を靴下に入れている。何かを頑なに信じ、自信を持ってて生きている感じは先日迷子を見つけたボランティア捜索のオジサンと同じ匂いがする。こう言う人には勝てない。学歴や多少の仕事上の奏功、ましてやかっての地位など無力である。

 



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