太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

本当に見た怖い夢

2015-08-15 17:29:24 | 思い出話

もう何年も前の話だが、お盆の頃だったと思うが本当に怖い夢を見た事を未だに覚えている。久しぶりに父の見舞いにと出掛けたときのこと。映画の蒲田行進曲の階段落ちの場面のような急な幅広い階段を上ると床几のように少し高くなった板の間に父は寝ていた。階段を含めて大きな部屋の中は全て漆黒の古い板張りでモノトーンの世界だった。父江戸時代のような粗末な布団を足元に、浴衣の胸は肌蹴て、か細い腕はその胸の上に行儀よくだが力無く添えられていた。腕の下に見える胸には肋骨が数えられるくらい浮き出ており、顔には無精ひげがまばらに生えていた。私が「来たよ」と声を掛けても何の返事も無い。顔も手も胸も足も蝋のように白く精気は何処にも見当たらない。微かな寝息が唯一この世のものと思わせるものだった。ふと床几の向こうの、これも漆黒の格子窓に目をやると月光に照らされた背丈ほども伸びた夏草が強い風に煽られ左右に激しく揺れ「ザワザワ」と音を立てている。その草の間に西洋の大型の草刈り鎌が何本も見えたかと思うと一斉にその鎌がゴーゴーという風の音とともにこちらに迫って来た。このとき全身が「邪悪な空気」に圧力を持って押しつぶされそうになり、生まれて初めて「邪悪とはこういうものか」と得たいの知れない恐怖にそ襲われた。「もう帰るわ」と立ち上がり階段の方を向いた瞬間「もう帰るのか」と足首を捕まえられた。振り返ると蝋人形のようだった父が金色に光る目を見開き、瞳孔は猫の目のように縦に開いていた。「猫に化けたのか」と大声を上げ、掴まれた足を振りほどこうにも、その手は銀色の毛に覆われその太さは豹の足のように太かった。「折角見舞いに来たのに何だ」と叫んだところで目が覚めた。

目が覚めて暫くは「邪悪」という恐怖が残った。冷静になって考えたら墓参りに永く行っていないことが原因かと。早速墓参りに出掛けそれ以降夢は見なくなった。皆さんも普段気にもしていないことでも潜在意識の中で滞っていることがあるかも知れません。其れが顕在化したとき私のように恐怖を味わうよりもラッキーと思えるように正しく日々を過ごしましょう。

次は爽やかな夢です。



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