並みの根性では務まらない

　東京地裁で有罪判決を受けた参院議員の河井案里被告が議員辞職した。逮捕以降国会を欠席し続けても歳費とボーナスに当たる期末手当計約2100万円などを受け取っている。「国会に出ず、受け取り続けた給与は返すのが普通の感覚だろう」と庶民は憤る。普通じゃないから国会議員になれた。普通を求めてはダメなのである。これくらいの厚顔でないと議員は務まらない。一般の会社では逮捕された時点で解雇か本人の辞職だろう。しかし案里氏側にすれば判決が確定するまでは自分は無実であり不当な拘留で国会に行けなかった。歳費返納をする理由は無い、となるだろう。加えて政治家の出処進退は御本人が決めることと組織はクビどころか庇ってくれる。そこに普通の感覚など持ち込むのは所詮無理である。
　それでも親戚縁者今までは夫婦で国会議員という誇りであっただろうが今では縁者であることを隠しているのではないだろうか。銀座通いで議員辞職したり離党して役職を辞した人の家族も同じようなものだ。近所の恥さらし？いやこちらはほとぼりが冷めて復活の可能性もあるから周りも急に冷たくはできない。戦後の議員によるスキャンダル全集でも発行したら厚さ３㎝くらいになるのではないだろうか。甘い？上、中、下巻だからそんなもんだ。勿論タイトルは「次の選挙のための参考資料」とし内容は人権に配慮しつつ事実と証拠に基づく真面目なものとなる。さらに与野党は問わない党利党略、忖度抜きの代物である。人の噂も七十五日はここでは通用しない。
　JOCの森会長の発言が内外メディアの批判に曝されている。総理の時代からその発言では何かとマスコミに話題を提供してきたが今なお健在である。顔色が優れないのは御年のせいだと思うがもうひと踏ん張りして欲しい。もしオリンピックが縮小とか再延期開催となれば潔く会長職を辞して民放のバラエティショーのコメンテーターになって欲しい。できれば忖度一辺倒のT崎氏に代わって欲しいものだ。忖度なき政治の裏表が聞けて面白いのでは、出演料も相当値が付く筈だ。現、前、元国会議員諸氏は暇な老後を飽きさせない。それだけでも貴重な存在である。