太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

贋作と偽作

2021-02-08 08:51:14 | 社会観察
 立春(2月3日)が過ぎた途端昨日の最高気温は15度だった。春真っ只中の感じだが暖かい日は長続きせずまた今日は寒くなった。それでも寒暖を繰りかえしながらベースは右肩上がりになって行く。暖かさにつられて少し長めのチャリンコ運動に出掛けた。川(と名がついていても用水路だが)の堤防を走って見る。最も春を感じるのは早く芽を出す堤防の土筆だが残念ながら未だ出てはいない。風を遮るものなど何も無い堤防だがたまに吹く風はやはり暖かくニットの帽子とダウンのジャケットを脱いでママチャリの前かごに入れて走った。世の中まだコロナは収まってはいないので誰にするでも無い気兼ねを感じながらも小さな自由の満喫である。すれ違うジョギングの人に会うと渋谷に遊びに行くでもなし健康のために走っている。何処か修験僧のような一途さを感じる一方、走ることへの拘りの強さにも何となくたじろぐ。こんなに平和で良いものだろうかと些かの罪悪感を感じながらママチャリの旅は1時間半に及んだ。午後は洗車とTV録画してあった古い映画を視る。一度視た記憶もあるがジェームズヒルトン原作の「心の旅路」である。交通事故で記憶喪失になったり元の恋人と最後は巡り合うという大人のラブストーリーであるが改めて「冬のソナタ」のオリジナルはこの辺りにあるなと思った。TVで放映される映画は何と言ってもアクション物が多いが一度でいいから絶対に負けない沈黙シリーズのスティーブンセガールと危機に滅法強いトランスポーターのジェイソンステイサムが戦う映画を見てみたい。どっちが強いのだろう。天心と武尊のどちらが強いのだろうと想像するのと同じで楽しい。実現すればの話だが。
 今朝の朝刊では有名な日本画家の版画の偽作が出回っているとのニュース。人気のTV番組「なんでも鑑定団」の現在進行形だ。古今東西大昔からある犯罪だが記事では「偽作」と表現していたが「贋作」との違いが分らずウィキを調べた。偽造は具体的な真正品があり、それに限りなく近づけて、真正品そっくりに作ること。贋造具体的な真正品に限りなく近づけて真正品そっくりに作るのではなく、それらしく他人に思わせるような雰囲気を出して作ること、とあった。偽札とは言うが贋札とは言わない。しかし凡そ似たような意味合いで使われていることは分かった。犯罪は真正品でない物を偽って売ることで、偽作の作者は共犯ということだろうか。TVの豪邸拝見などで著名な作品が飾られていることを思い出すと偽作だったかもなどと下衆の勘ぐりをしてしまう。著作権は中々難物である。昔ある本のひとつの章を執筆する機会があったが論文や既出版本から引用する場合著者の許可を取らなければならない。大手出版社なら代行してとってくれることはあるが、本人で許可をとって下さいだった。慣れない英文の手紙で著者の許可を貰うことになるが返事が来るまで相当時間が掛かる。全員から一応の許可が届いたのはこちらの原稿〆切直前であった。それ以来書き物はできるだけオリジナルとするよう心掛けた。「なんでも鑑定団」で偽作だったものは過去に犯罪の経路にあったかも知れない。偽物を欲に駆られて掴まされたと笑っている場合ではない。時効が成立していない偽作も有る筈だ。今回の版画偽作は作者があっさり特定されている。何となく複雑な事情もありそうな感じはする。騙して売り捌いた奴を早く捕まえなければ。


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