太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

猫舌のグルメ

2021-02-05 08:14:05 | 日記
 コロナ禍で皆外食を控えているからかTVでやたらお取り寄せ料理の紹介がある。どれも口にしたことがない美味しそうなものばかりである。こちらは春になると少し字は違うが「お採りよせ」粗食」の筍や蕗、蕨、土筆などが待ち遠しくなる。TVで美食家(グルメ)などと言っている連中はかつては粗食家であったに違いない。美食の対義語は粗食か悪食であるが子供の頃から美食三昧であったら何が旨いかなどは分からない筈だ。セレブがグルメとは限らない。もしそうであったならきっと子供の頃相当貧しい物を食べていたから比較として今美味しい物が見分けられるとしか思えない。その点、私のように子供の頃いやいや食べていた同じ物が大人になって美味しいと感じ出したのは味覚の進歩でありこれこそ違いが分る美食家と言える。
 ジンギスカンが美味しいと言っているのは美食家とは言えない。こちらのようにブツ切りした羊肉を大きな寸胴で茹でただけ、調味料はほんの一つまみの塩だけのものを総量で1頭分以上食べた者にとっては日本のジンギスカンは美味い。衣服についた匂いは3日くらい取れないのでこの間は犬に襲われるのではと恐怖も感じた。そういう経験があって初めて日本のジンギスカンの味が分るのである。A5ランクの和牛が旨い?何を言うか、ネパールで食べた水牛は命懸けで飲み込まなければ3日くらい噛み続けなければならない。ナイフとフォークだったがノミと金づちを持ってこいと言いそうになった。そういう経験を経て初めてA5は美味いと言える。ワイン通などと言っている人は過去に相当拙いワインを飲んでいるのだろう。相当お金持ちのボンボンだった上司と出張した時、スチュワーデスが赤と白どちらのワインをと聞きに来た。その上司は両方頼んだ。赤と白で好みがあるのではと聞くと、同じだよほんの一瞬違いがあるが胃袋は判別していないよと言う。単に酒が好きなオヤジだったが。ANAを使うことが多かったがブラッディマリーは最高に美味しいと思った。会社の宴会では焼酎ばかり飲まされていたので差はハッキリ分った。グルメと言っているのはほんの小さな違いを判定しているだけで実生活では意味がない。それなら何処の何という即席めんが美味しいとか分かる自分もグルメと言えるのだが。言い切れないのは猫舌だからである。


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