パンデミクスをテーマにした映画は沢山あった。その中で記憶は確かでなく細部は間違っているかも知れないが興味深いものがあった。ある少女が飛行機から降りたところを防護服に身を固めた集団に拉致されてしまう。その後クリーンルームでカプセルのようなものに入れられて完全隔離されてしまう。全く自由を奪われた中でウィルスに汚染され人類が破滅の危機にあることを知る。自分もウィルスに感染して隔離されたのだと絶望するがある日、カプセルの外、防護服の連中が感染者であり自分は健常で正常な遺伝子を残すために守られたいる側にあることが分る。パラドックスが面白かったがコロナウィルスの感染拡大で思い出した。
ここ1,2週間がパンデミクスになるかどうかの瀬戸際であるとのこと。ウィルス単体では活動できないので1度感染経路を遮断すればそこから先には行かない。ところが今経路のトレースができない感染者が増えてきていることが危機を齎している。クルーズ船は人数も多い事から感染路遮断は上手く行っていない。屋形船ルートはあまり聞かないので一応感染路遮断はできたのだろうか。先日オリンピック開催の中止について書いたが同じような話題がネットニュースに登りつつある。勿論感染拡大は防げるものとして開催強硬を主張するのは仕方がないが何処かにデッドラインを設けて中止や延期をする判断基準を定めておく必要はある。IOCやJOC、東京都は裏で対策会議をしておく必要はある。強硬論一本槍でもし何処かの国が選手派遣を中止すると言い出したらもう収拾はつかない。
活動範囲が狭い初老でも全く人と接することなく生活することは精々2,3日が限界である。現役の皆さんはまず無理だろう。ワクチンの開発は安全性の確認などで年単位はかかるという話もある。せめて有効な特効薬が見つかることを祈るしかない。日本国民全員が2週間家に閉じこもれば感染拡大は収まるだろうが重篤な感染者の死亡は信じられない数を覚悟しなければならない。健常者をカプセルに封じ込んで種を守る、ある程度の犠牲を覚悟して全員を隔離するなど極端な対策に至るまでにどの程度の選択肢があるのか。クラスター感染が運河のように繋がって日本全国都道府県が真っ赤に染まると選択肢はほぼ無くなってしまう。
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