太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

時は止まったが

2020-05-17 07:34:36 | 社会観察

コロナ緊急事態外出自粛により世の中時が止まった。しかし残念ながら老いだけは確実に進行して行く。平均余命に対する無為徒食日数の割合はどんどん増して行く。その内100%になるのではないだろうか。人間の活動自体が委縮して行く中で当然ながら経済への打撃も大きい。身近な例では最近新聞の折り込みチラシの量が圧倒的に少ない。本体紙面も少なく朝刊を夕刊と思ってしまうことがある。身近な不況を感じるがあの超優良企業のトヨタですら来年3月期の連結業績見通しでは本業の儲けを示す営業利益が79.5%減で5000億円とのこと。それでも5000億円とはさすがでこれに営業外収益が加わるから尚更である。しかし他の自動車メーカーは数字は見通せないとしているが大半は赤字だろう。トップがこれだから中小零細企業の悲惨は容易に想像できる。

先月今月は車のガソリンも殆ど減らない。減産調整が上手く行かずガソリン価格は低迷、近所では110円くらいのところが多い。需要が落ち込んでいるところに拍車がかかり産油国も盤石ではない。エネルギー産業の衰退でCO2は減ってもそれは環境対策の本意ではない。成長と両立しないと原始へ逆行である。環境問題、感染拡大、活動自粛、経済には複雑に絡んだトレードオフの関係がある。39県で緊急事態宣言が解除されたがコロナの終息宣言ではない。商売をする人にとっては複雑な思いだろう。休業要請は解除されたものの果たして元通りに客は戻るか。今度は補償など話の持って行きようがない。解除された県は元通りに生活しても構いませんというのではなく、第2,3波の再燃に注意して新しい生活様式をと言われるのが商売をする側にとっては一番キツイ。何れ通る過程だと言われても元通りの生活様式でOKと言われない限り生煮え状態である。ひねくれて取れば休業要請緩和は補償逃れとも言える。しかし世の中は矛盾を抱えつつ何時の間にか白黒つかずに有耶無耶に過ぎていく。アメリカの雑誌(電子版)で「日本の新型コロナウイルス感染対策はことごとく見当違いに見えるが、結果的には世界で最も死亡率を低く抑えた国の一つであり(対応は)奇妙にもうまくいっているようだ」と伝えたとのこと。ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)の確保も中途半端で感染防止に有効とされるウイルス検査率も国際社会と比べ低いが死者数が奇跡的に少ない。「結果は敬服すべきもの」とする一方、『単に幸運だったのか、政策が良かったのかは分からない』と述べたとある。日本はあるいは日本人はウィルスにとって相当住みにくい場所なのだろうか。上手く終息すればあれが良かった、功を奏したという人が必ず出て来る。大抵は政権の手柄となるのだろう。いつの間にか消えていつの間にか現れるのがこのウィルスである。早すぎる評価はまた言い訳に苦労する。コロナは日本の高温高湿に耐えられるかとブログを書いたことがあるが、昨日は1日雨だった。心なしかウィルスが洗い流されたような気がする。覚悟しろウィルス、まだ梅雨には入っていない。うだるような暑さと湿度をお見舞いしてあげる。



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