太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

良識の府

2017-06-15 08:47:10 | 社会観察

昨深夜から未明にかけて、国会でテロ等準備罪法案が参院本会議で可決された。中間報告というウルトラCで委員会採決を飛ばして成立させた。中間報告などと言う耳慣れないルールがあることを知らなかったこちらは勉強不足である。緊急避難的なルールであろうが、常態で運用に使えば今なら重大法案でなくとも可決できるだろう。良識の府は何処に行ったか。維新のお膝元である大阪で100人に聞きました。良識の府とは何を指すでしょう。「大阪府」です、と97人が答えたなどというパロディーも出来そうである。一人くらい入閣させて貰わないと割に合わないなどと些末な事を言ってはならない。

学生運動の最盛期を経験したが、当時この法案があれば、検挙数は留置場で収まり切れなかっただろう。当時はキャンパス内に明らかに学生とは異質の人がウロチョロしていた。ソニーのウォークマンが発売されるより前だからイヤホンを付けるのはラジオくらいしか無い時代である。そうでなければトランシーバである。キャンパスに融け込めない異風は私服警官か大学側が雇った警備員である。分かり易い時代である。しかし今は技術が進歩し、捜査手法は技術的に格段進歩しているから一般には分からないだろう。

捜査対象者の車にGPS端末を勝手に(監視対象者の車に)装着し、日常の行動を追跡した捜査方法が違法であると最高裁が判決を下したばかりである。最高裁は判決で立法で対処することが望ましいと言ったが、多分これで対処できるのだろう。スパイ映画ではないが、その内に体内にICチップを埋め込み、それも手術などではなく、食べ物に混ぜて飲ませ、チップが体内に留まるよう医学的に細工された代物になるだろう。勿論対象の優先順位はその辺のおっちゃん、おばちゃんからでは無く、何らかの違法性が疑われる、あるいは再犯しかねない人から順になる。

今回の法案で最初に影響を受けるのは反社会的勢力(暴力団)ではないだろうか。シノギをもっと巧妙な経済犯罪中心に移すとか、業容を変更しないと存続できない。経済犯罪になると、一流企業であってもちょくちょくある。川上と川下から同じ様な犯罪意図が現れるから団体の線引きは結構難しくなる。

もう国会では勝負の行方はすでについているので与野党の攻防などという言葉は使えない。今使えそうなのは次の都議選くらいだろうか。自滅する野党ではなく、自壊する与党を期待しているのだが、中々力のある勢力が現れない。少なくとも二者択一くらいの選択肢が無いと政治の向きが良く分からない。あれだけの人数である。異能の才もきっと居る。



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