太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

映画に登場する大統領

2020-06-23 07:31:40 | 日記

アメリカ映画には大統領が登場するものが結構ある。戦争やテロ、自然災害、地球危機などに立ち向かう際の大統領の勇気ある決断などが描かれる。どれも国に命を捧げる献身的な姿だ。絶対権者、大統領に対するスタッフや国民の厚い信頼と尊敬の念も丁寧に描かれる。決してドヤ顔をした姿などは登場しない。敢えて特定の大統領をイメージさせないよう描いているのかも知れないがここ何代かの大統領を思い出すとオバマ大統領だけが重なるイメージである。

アメリカの黒人男性が警察官に首を押さえつけられて死亡した事件に端を発し人種差別への抗議デモが世界中に広まっている。不思議なのは人種差別的な歴史を思い出させる記念碑の撤去や銅像の廃棄という動きである。アメリカではコロンブス像が破壊されイギリスでは17世紀の奴隷商人エドワード・コルストンの銅像をロープで引き倒し、港に投げ込むという事件があった。クーデターによって独裁者の偶像を破壊することとは少し違うような気がする。歴史に只今現在の善悪判断を当てはめて行動しているかのようである。どこまでが歴史的事実で何処からが現在進行形のものと関連しているのかを見極めることは相当難い。西南の役の西郷隆盛は新政府に歯向かう反乱軍の総大将だったから上野の西郷像は撤去すべしとか、皇居外苑に建つ楠正成像は鎌倉幕府を倒した側の武将でこれも反乱軍の大将といえるから廃棄せよという話は聞いたことがない。

歴史は勝者によって書かれたものとよく言われるがそれも含めて歴史である。現在の価値観で歴史を変えることはあってはならないと思うのだが。古い人なら知っているが昔は小学校には薪を背負って本を読みながら歩く二宮金次郎の銅像が沢山あった。最近見掛けないのは歩きながら本を読むというながら行動が危険だということで撤去されたようだ。稀には座って本を読む像に変わったところもあるようだが見ようによっては休んで本を読んでる場合か、さっさと傍らの薪を売りに行かないとと思わないでもない。歩きスマホが危険だということから撤去されたとも言われるがイチャモンに近い。歩きながら本を読んでいる像を見てじゃあ自分も歩きながらスマホをみても構わないと思うだろうか。それより時代背景や二宮金次郎(尊徳)の功績を学年の何処かの段階できっちり教える方が重要ではないだろうか。外国のデモを見てあれこれ批判したが我が日本はどうなのかと考える方が先のような気もしてきた。勤めていた会社ではオーナー創業者が現役で活躍していた頃に社員からの贈呈という形で胸像が建てられた。社員の出勤時はその前を通る。亡くなった後に功績を讃えて建立することはままあるが、ご本人は毎朝自分の胸像と顔を合わせる時どんな気持ちだったろう。性格からして照れくさくて目を合わさなかったのではないだろうか。忖度プレゼントを考えた方もそこまで考えたのだろうか。自分なら墓は両親と同じが良い。個別に建てて誰もお参りに来なかったらあの世で随分恥ずかしい目に会う。