太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

知ってて当たり前

2020-06-07 07:35:20 | 仕事に関すること

太陽光発電は商用電力が停電している時もある程度の電気を利用することができる。自立運転機能があるから。業界団体ではホームページでイラストマンガで説明チラシを掲載している。マンガにしたことは一般の人が理解するのに有効である。ところが肝心のことが抜けている。太陽が照っている時という条件である。太陽光の強さによってある程度の電気機器は動かせるのである。当然夜はダメだし雨や曇りでは発電電力が小さいので使える電気機器は限られる。そんな事は知っていて当たり前で記載するほどでもないと言われるかも知れない。ホームページではメーカーの取説も参照すべしとなっているが周知チラシにも使える最低限の条件を明示すべきである。洗濯機を繋いだが動かなかったなどとクレームもあるかも知れない。電気機器消費電力≦太陽光の発電電力が条件だから自立運転が故障していると即断しないようにとの注意書きも必要である。これだけかみ砕いて説明すれば抜けはないと思いがちだが既に数百万件に設置されている太陽電池だから全く知識の無い人が読むという前提も必要である。日が当たって発電している分だけ使えるという注意書きは是非とも記載して欲しいものである。折角マンガまでブレークダウンしているのに勿体ない。

実は似たような話は良く有る。これを読む人、聞く人がどんな人であるかを想像しないで伝えようとすることの無理である。受け手側も想像力が無ければそんなこと分かっと逆切れもあるかも知れない。例えば新聞の解説とかコラムは極々普通の人が読む。中学高学年以上の大人だろうか。この幅広い読者のどのあたりに焦点を置くかで表現は異なる。あまりに専門過ぎても困るし全くの子供むけでもいけない。講演などでも聴衆のレベル、興味の所在など考えないスピーカーは三流である。日常会話においても難しく言えば相手のリテラシーを考慮しなければ会話は成立しない。これぐらい知っていて当たり前という判断は時として相手を傷つける。もっとも興味深いのは政治家が一体誰に対して言っているのかを想像することである。

もし言葉が届く射程距離があるとしたら、麻生さんは目の前の記者や知り合いまで、安倍さんは射程はマスコミを超えて主婦までと長いが焦点が絞れない。菅さんは射程が記者まで届かずUターンして自分を狙っているかのようである。野党は政権に射程を絞るように見えてやはりターゲットは自身。あくまで独断偏見の見方であるがこれは誰に向かってと想像するだけで聞く側読む側見る側の理解も深まる。一度想像してみたら面白い。このブログもコア向けになってしまった。犬猫の話題でもあればもっと射程は広がるのだが。