夜の間に台風は日本海に抜けたが待ってもいないのに暑さが戻って来た。昨日は台風の影響で風雨になるかと思っていたが朝から晴れた。台風周辺の南風が湿気を運んできたので蒸し暑さは酷暑が続いた時と変わらない。日本海側では南風が山を超えフェーン現象を起こし新潟では40度を超える始末である。お盆の間は殺生は控えたので久し振りに釣りに出掛けた。狙いはクロダイである。釣るのは難しい魚だがせめて今年の夏は何とか1尾でもと思っていた。
海はやはり大荒れで何時もは蜘蛛の子くらい大勢のサーファーが居る砂浜に誰も居ない。流石に荒波が砕け散っており危険でもあり短い波なのでサーフィンには適さないだろう。釣り場は河口から少し上ったところなので波の影響は殆どない。ところが満潮に近く何時もなら多くの子蟹が逃げ惑う砂浜に蟹が居ない。餌が無ければどうしようも無いが小一時間掛けてやっと5匹位捕まえた。まあ取り敢えずと地元に人に習ったふかせ釣りを始めた。糸のタルミと竿先を見よと言われていたが何回か餌だけ取られてアタリが良く分からない。少ない餌蟹の最後になってグぐっとアタリが来た。クロダイサイズとは行かないが20㎝は超えた子供、カイズである。タイ科の魚だけあって結構左右に暴れまくる。釣れないと思っていたのでタモ網を持っていなかったので小さな竿が折れるかと思ったが弱ったのを見計らって堤防にごぼう抜きした。銀色の鮮やかな魚体で背びれも勇ましく美しい魚である。まあ小さいが今夏の目標は達した。
夜はこの時期B級読書に耽るのだが日焼けと蒸し暑さで本を読む気にならない。酷暑の時も本どころでは無かった。酷暑前歴史小説を読んでいたが長く中途のままでSTOPしている。何時もなら一気読みだがこんなに長く中断するのは初めてである。もう少し涼しくなったら加速して読むつもりである。B級読書も冊くらい読破すると1冊くらいは面白いものに当る。10冊くらい読むと何でこの本を今まで読まなかったのだろうと思う優れ本に当る。B級読書は数打たなきゃ当らないのが籤に当ったようで楽しい所でもある。
夜はもっぱらアジア大会の水泳を視る。池江選手を筆頭に結構な活躍である。アジア大会は大きな人口を抱えており選手層は厚そうに思うがそうでもない。特に水泳は強い国は限られる。中国はそこそこ頑張っているがインドはあまり見掛けない。バングラなどは出ているのだろうか。開催国インドネシアも人口の割には競技人口が少ないのだろう。国策でスポーツ振興でもしない限り強い選手は現れないようだ。多分スポーツ文化も関係している。また先進国の科学的トレーニングを取り入れないと根性だけでは勝てないのかも知れない。泳ぐのは洪水の時だけとか鰐に追いかけられたら必死だよなどと差別発言はしないが、速く泳ぐというのは実生活ではそれほど必要なものではない。長く泳げる方が命を守るためには必要だろう。近代スポーツは実生活と密接に結び付かない、言わば贅沢、余力の証なのだろう。なんとなくアジア大会を見ていると欧米の真似をしてきた日本がアジアの中で勝つことを素直に喜べないのはひねくれものだからだろうか。何年か後にはカンボジアもラオスもミャンマーも活躍して欲しい。