昨日ブログに書いた通り大差で大阪桐蔭が甲子園で優勝した。予想どおりというのは失礼だがここまでエース一人で予選から勝ち上がってきたチーム金足農はやはりここで無理が出た。幾ら何でもこのスケジュールを一人で投げ切るのはロボットでもない限り無理である。もし1回戦で当っていたらもう少し接戦になったのは間違いない。
大昔だが職場で野球チームを作った。上手というより好き者の集まりである。人数も限られた職場だったのでピッチャーはロートルでコントロールは無かった。大学野球部で補欠だった男など一塁に走った跡に2本線ができていた。本人は足を上げて走っているつもりだがスリ足の痕跡がくっきり残っていたのだ。それでも地元の社会人リーグの最下部に参戦した。社会人らしく贅沢に誂えたユニフォームは紺地で胸と腕に綺麗な桜の刺繍を入れた。これが勿体ないので誰も辞めるとは言わなかった。ある時地元のラーメン屋で構成されているチームと試合があった。勿論相手は若いし、どうも高校野球経験者も何人か混じっておりコールド負けだった。翌日職場に警察が訪ねて来た。何事かと話しを聞くと昨日の相手チームの中に、ある事務所の玄関先にバキュームカーで糞尿を撒き散らした犯人が混じっていたらしい。アリバイなのかその時は野球をしていたと言い張っているらしい。顔写真を見せられたがいちいち顔など覚えてはいない。警察が帰った後皆で、昨日は汚ないヤジをとばさなくて良かった、今ごろ玄関でヤジよりもっと汚ないモノを掃除するところだったと胸をなでおろしたものだ。
こんなチームにも地元の高校で野球部だった男が入ってきた。内野手だったがピッチャーもできるだろうと年老いたピッチャーと交代させた。これが結構スピードもあり何とか試合らしいものが出来るようになった。ところが彼は5回あたりから急にコントロールも悪くなりスピードも出なくなる。フォームを見たら一目瞭然で、それまではワインドアップの時スッと真っすぐ立ってホーム目がけて投げる。ところが疲れて来ると反り返って天を仰ぐような姿勢になり、当然キャッチャーなど見ないで投げる。要は担ぎあげて砲丸を投げるような格好である。本人に注意しても何も変わっていないと言い張る。疲れて踏ん張りが利かない専門的には体重が軸足で支えられずタメが利いていないのである。コールド負けは減ったがその分試合時間が長くなり3年くらいで皆さん歳のせいで疲れが溜まるようになり自然開散となった情けないチームだった。今でも何処かに当時のユニフォームは記念に保管してある。金足農の吉田投手も最後は本人にしか分からない疲労負担はあったのだろう。反り返って天を仰ぐようなフォームになって居れば監督も躊躇なく交代させていただろうが意地でも我慢していたのだろう。それでも高校野球の面白さは全国民に伝わったと思う。この間のプロ野球ニュースのつまらなさは多くの人が感じたと思う。
以前ニュースにならない県というブログを書いた覚えがあるが、事件や事故、大災害あるいは何か慶事で取り上げられることが少ない県である。秋田、山形などは代表である。言いかえれば平和で豊かな県である。秋田出身の部下がいたが、大らかでポジティブ苦労などしたことが無い風だったが理由あってライバル会社に移ってしまった。可愛がっていた男だが新しい会社に移ってからあの時は申し訳ありませんでしたと謝りに来た。もういいから今度は何があってもいの一番に辞めるな、兎に角粘れと言ったら今は太陽電池関連で執行役員にまでなっている。山形出身の部下も居た。暮らしぶりを聞いていると如何にものどかである。TVで山形県民は庭先の雑草を食べると言っていたので聞いて見ると本当であった。スベリヒユという草で確かに我々はどこでも見かける雑草だと思う。ところが彼はたまたま生えている所が雑草と同じだがあれはちゃんとした野菜ですという。八百屋にも売っていますと言い張る。1度山形に行った時確めようとスーパーに入って探したが見つからない。山形の彼に言うと季節外れですという。在来線より遅い新幹線と称する電車がくねくね曲がったレールを走って着いたが山形は大変落ち着いた街並みである。あまりジタバタしない暮らし向きが分かる。雑草の件で彼に、もし日本列島に大災害が起こっても山形は自給自足で生き伸びるのではないかと言ったら、確かに生きるための全ては一応ありますねと平然として答えた。秋田には行ったことは無いが多分同じだろう。この豊かさに県民は気づいているのだろうか。都市で1強の東京など50センチも雪が降れば完全に機能麻痺、大停電もしかり、食糧は近隣県から調達せざるを得ない。地震は切迫しているが逃げ場はない。1強のエースが崩れたり、1強の安倍さんにもしものことがあったら大変である。1強というのは余人をもって替えがたしというのだろうが実に危うい。もしものことだってあり得る。大都市は直ぐにでも地方都市や県と協定を結ぶべきである。避難民の受け入れや食糧調達などである。取り敢えず東京は東北の何処かの県と。東北では無いが我が県も知事が自慢するように各種野菜の生産量は日本一である。3倍くらいの値段で東京に売り出し、たこ焼き屋のようにレシートは出さない。東京から避難しようと思っても大きな川が2本もあり大概は溺れるだろう。東京は今の内に近隣県とイザと言う時のための平和協定を結ぶべし。