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ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

アイルランド: Brexitの次の動きへ

2016-06-25 17:16:42 | 日記
2016年6月25日(Sat.) 心休まるようなニュースは少なく、UKの Brexit を受けて、隣国アイルランドでも動きが出つつあるようです。 (ニュースソース: The Journal.ie 6月24日発 )

<原文の一部>
Poll: Do you want to see a united Ireland?
The first step would be a border poll, in which the north would say it wanted the border removed.



SINN FÉIN POUNCED on the Brexit result this morning, saying that they want a border poll after Britain voted to leave the EU, while the north favoured remaining.

“We have a situation where the north is going to be dragged out on the tails of a vote in England… Sinn Fein will now press our demand, our long-standing demand, for a border poll,” Sinn Fein’s national chairman Declan Kearney said.

The first step would be a border poll, in which the north would say whether it wanted the border removed. The Republic would then be asked to vote on accepting unification.

But would you want it?

We’re asking: Do you want to see a united Ireland?

(抜粋)北アイルランドのシン・フェイン党が次の動きを示唆しています。北アイルランド(及び、スコットランド)は、EU残留を望んだにも関わらず、UK( United Kingdom )としては離脱を決めました。

北アイルランドの意向に反するものであり、EUに属している南のアイルランド共和国と統一するかどうかの問いかけをしようとしています。そして、世論調査として、その確認を始めています。

実際に行われるステップとしては、第一に、北アイルランド国内で国民投票を行い、続いて、アイルランド共和国がそれを受け入れるかどうかの国民投票を行う手順になると思われます。



UKは、正に「瓦解」して行くように見えてしまいます。 スコットランドは独立に向うでしょうし、残るはイングランドとウェールズになってしまうのでしょうか。 また、それをイングランド自身が、黙って指をくわえて見ているだけで済むのでしょうか。万が一にも、武力を用いようとすれば、他のEU諸国も見過ごすことはしないでしょうから・・・。 そうなったら大変なことです(そうはならないと思いますが、少なくともアイルランドに関しては、1993年の英・アイ共同宣言で、南北統一への道筋を謳っていますので)。





繰り返しになってしまいますが、こんなに重大なこと( Brexit )が、過半数か否かで決めて良いのでしょうか? 見方を変えれば「誤差の範囲」ではありませんか。 甲乙付け難い・・・と言えませんか? いや、言えます。

このことを問題視する論調はあまり見かけていません。 51.9%で Leave (離脱)が勝ったことに、何等の疑問を抱いていないかのように見えますが、これが民主主義なのでしょうか?  負けた(?)側である「約半数」にも及ぶ国民の鬱積は、何れ暴発するのではありませんか。 だとしたら、このような決定・選択は、方法論そのものに誤りがあると断言します。 (このことを綴るのは3回目になりますが・・・)

考えられる方策としては、当面は現状路線(残留)を継続し、その上で、多くの人々が問題としている点を、EUと交渉して打開・調整して行く他ありません。そして、このことはUKのみならず、他のEU諸国でも大なり小なり抱えている課題なのでしょう。つまり、UKだけの問題ではなく、共通の課題でもあると言うことです。

こうした時に、第三者(第三国)である日本のリーダーが、的を射た意見を述べることができると良いのでしょうが・・・。 Summit での交流が、こうした局面でこそ生かされるべきでしょう。


*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。




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