ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ: North-Rhine Westphalia(NRW州)は今

2017-05-13 14:49:05 | 日記
2017年5月13日(Sat.) 世界の各地で大規模(?)なサイバー攻撃が行われていると各国が報じています。 それはさておき、ドイツで注目の州議会選挙が5月14日、NRW州で行われます。 これは、この9月に行われる連邦議会選挙を占うものと評されているのです。 ( ニュースソース: THE LOCAL de 5月10日発 )

<原文の一部>
This map shows just how broke North-Rhine Westphalia is
この地図はNRW州の荒廃ぶりを示しています。(意訳)

10 May 2017   13:51 CEST+02:00

Sunset at a disused coal mine in NRW. Photo: DPA (NRW州の廃鉱と斜陽・・・意訳)

On Sunday voters in North Rhine-Westphalia (NRW) will go to the polls to choose a new state parliament. The state is still struggling with deindustrialization, as this map shows.
この日曜日(注: 5月14日)にNRW州で行われる選挙で新しい州議会が選択されることになります。 NRW州は現在尚、産業の空洞化にもがいているのです、このグラフが示すように・・・。

A hundred years ago the region that is now NRW was the industrial heartland of Germany. Even after the Second World War, mining in the Ruhr region played an important part in putting a defeated Germany back on its feet.

But decline of the coal industry since the 1960s has had a damaging effect on the region's economy, leaving it with some of the highest unemployment and crime rates in the country.

Minister President Hannelore Kraft, a Social Democrat, has invested heavily in education since taking power in 2010. But a public debt of €179.6 billion lays bare the challenge that she or rival Armin Laschet of the Christian Democrats will face in the next legislative period.

(抜粋)百年前、このNRW州はドイツにおける産業の中心地でした。 第二次世界大戦後においても、ルール地方の炭鉱採掘は重要な役割を果たしてきました。 しかし、1960年代以降の石炭産業の衰退は、この地域の経済に打撃を与えることになり、高い失業率と犯罪発生率を残すことになりました。 様々な対策が講じられてはきました(例: 教育への投資等)が、巨額の公的債務が前途に横たわっているのです、いずれの政権(州)になったとしても。

   (クリックで拡大)

The graphic above shows that NRW’s public debt is three times as high as that of Lower Saxony, which has the second highest debt in the country.

But the picture is not so gloomy when one looks at public debt per inhabitant. The city states of Berlin, Hamburg and Bremen all have higher debts per person than Germany's most populous state, as does the small southwestern state of Saarland.

But NRW’s €13,285 of debt per head is still far higher than Baden-Württemberg’s €5,685.

On the plus side, NRW announced in January that last year it took on no new public debts for the first time since 1972.

(抜粋)図が示すように、NRW州の公的債務は、ドイツで2番目に債務の大きいザクセン州の3倍の値になっています。 また、一人当たりの債務額としてもはるかに高い数値なのです。 一方で、プラス情報としては、昨年(2016年)のNRW州の債務発行は0で、これは1972年以降で初めてのことでありました。

SEE ALSO: Everything you need to know before the vote in North Rhine-Westphalia
(注: こちらは、5月9日に報じられた関連情報です。)

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NRW州の州都はドュッセルドルフで、大都市のケルンも含まれており、私が2013年に滞在した田舎町ラーデンもあるのです。 また、旧西ドイツの首都だったボンも含まれていて、ドイツ最大の州とも言えます。 それにしても、公的債務が断トツ・・・、まァ、好きでそうなったわけではないでしょうが、時間はかかっても債務の解消に向うといいですね。

日本の各自治体の財政状況はどうなんでしょうか・・・。



さて、話は変わりますが、今朝の地元の新聞(ブロック紙)に、GM( Genetically modified )、つまり、遺伝子組み換え食材の表示義務などの現状を伝える記事が大きく出ていました。 実際には多くのGMO(GMF)が日本には輸入されてきているにも関わらず、商品(食材)にその使用・含有の表示を見かけることは皆無に等しい状況ではないでしょうか。 不思議ですよね。

以前、飲料メーカーにGMOの使用・不使用を直接尋ねたことがありますが、日本の法律に基づいて表示している・・・との回答であって、GMOを使っているかどうかの点には答えてくれませんでした。 不誠実さを感じたことを今でも記憶しています。

さて、記事はそうした現状に問題を投げかけるものでもありましたが、GMには、セットで使用されることになる除草剤も大きな問題であって、そこに含まれる発がん性の問題視されているグリホサートが、結果として私達の体内に既に取り込まれてしまっている恐れが高いのです。 こちらも問題なのであって、当ブログの2016年9月22日9月23日の内容でもUPしています。

紙面が足らなかった(?)かも知れませんが、単なるGMの表示問題だけでなく、本質的な問題はグリホサートやネオニコチノイド(殺虫剤成分)などにあって、これらの使用を制限することが急務である・・・とするEUでの動きも watch し、そうしたことも大々的に報道し、真のオピニオン・リーダーであって欲しいと願うのです、C新聞社さん!!

*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。



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