「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

欧州サッカーの濃密な10日間が過ぎて・・・

2012年04月28日 19時43分39秒 | インポート

今シーズンの欧州チャンピオンズリーグ準決勝1Lgが行われた4月17日から2Lgが終わった4月25日まで、余韻を含めた濃密な10日間が終わった。ワールドカップや欧州選手権などのビッグイベントが終わった後も、よく表現する「宴のあと」の脱力感、それに似た感覚に覆われた。

おそらく、今シーズンのこの10日間ほどは、歴史に語り継がれるのではないかと思う、ドラマに満ち溢れた10日間だった。

何よりも、今年の世界サッカーシーンは、史上稀に見る最強チームではないかと思われるバルセロナと、レアル・マドリーが死力を尽くしてシーズンを戦い、その両雄が欧州チャンピオンズリーグの決勝も戦うのではないかと喧伝された中での準決勝であり、1Lgと2Lgを挟む21日に、リーガ・エスパニョーラの天王山となるクラシコを戦ったのだから、世界のサッカーファンが固唾をのんで行方を見守るのも当然といった10日間だったのだ。

結果は周知のとおりで、いちいち書くことは省くが、バルセロナもレアル・マドリーも決勝に辿り着けないと予想していた人も、そう望んでいた人も、少数派であっただろうと信じて疑わない。

バイエルンサポーターやチェルシーサポーターに、決勝進出の祝意を表することは何らやぶさかでないが、世界の多数のサッカーファンのため息を誘ったであろうことは疑いない。

それほど、今シーズンのバルサとレアルは、驚異的なチームと言えたし、そのチームが必ずしも決勝の舞台に進むとは限らないのもフットボールの真実だと言われている。

21日のクラシコでは、レアルが、ある意味、何の物議を醸すことなく勝った。これだけの大一番が勝敗は別にして平穏に終わったことのほうがニュースであるほどレアルがバルサを封じ切った。

そして、レアルは見事にリーガを制し、4シーズンの指揮官生活に疲労困憊したグアルディオラは勇退した。

クリスチァーノ・ロナウドは5月に入ってからリーガの毎試合得点を重ね、クラシコでの活躍も含めて立派なエースぶりだったが、メッシが5月の2試合で7得点の固め取りである。二人の抜きつ抜かれつの得点王争いも、最後は4点も差がついてしまった。50得点と46得点である。なんというハイレベルな争いだ。

両チームの布陣も、バルサでダビド・ビジャが戦列を離れていたぐらいで、メッシ伝説になるであろうバルササッカーを見せたのに対して、レアルもカカがベンチを温めることが多く残念だったぐらいで、ベンゼマ、C・ロナウド、エジル(オジルと表記しているサイトもあり、思わず確認してしまった)という世界最高レベルのトライアングルが機能して、攻守にバランスのとれたチームが出来た。このあと、なかなか、この2チームのように同じリーグで世界最高と評価されるようなチームが覇を競うシーズンを見ることはできないのではないかと思う。そういう意味で、書き残しておきたい。

さきの濃密な10日間には、我が日本人にとっても心躍る香川のドルトムント2連覇という出来事を目にした。香川がシーズンを通して評価の高い活躍をしての優勝だったから、諸手をあげて喜べる。

まだチャンピオンズリーグ決勝が残っているし、そのあとすぐEURO2012が控えている。EUROが始まれば、またテンションが上がるに違いないが、ひとまず「宴のあと」である。

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