「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

なでしこジャパン、また大きな自信を手にしたと思います。

2023年08月05日 18時56分06秒 | サッカー・ユース年代、女子
2023年女子W杯決勝トーナメント1回戦なでしこジャパンvsノルウェー戦が終わりました。3-1で勝利、先制点をとり、同点に追いつかれた後半まもなくの勝ち越し、そして終盤のダメ押し、試合運びの面からもいい勝ち方でした。

何よりも、これまでの圧倒した試合から一転、強豪であり高さという武器もあるチームを相手の一発勝負、試合後、池田監督も話していたように「しびれる」試合を経験して、また2点目を決めた清水選手が「同点にされても誰一人ネガディブになっていなかった」中で、きっちりと勝利をモノにしたことで、また一つ大きな自信を手にしたと思います。

試合をネットで速報したスボーツ報知の岡島記者は「結果的に、失点こそしたが、なでしこの高さ対策は見事の一言だった。」と絶賛しています。すなわち「 日本は「いかに弾くか(競り勝つか)」ではなく、「いかに(クロスを)上げさせないか」の土俵を選択した。クロッサーとなり得る選手のキック方向に必ず1人が立つことで、さほど突破力のない相手選手はプレーの選択肢が限定された。」とのことです。

そんな中、後半パワープレーを仕掛けてきたノルウェー、決定的なシュートをGK山下杏也加選手が片手一本で防ぎました。これまで仕事の場面が少なかった山下選手、集中力を保つのが難しかったと思いますが、よくぞ止めてくれました。GKからFWまでイレブン全員が大きな自信を手にした試合でした。

次の準々決勝は3連覇をめざすアメリカかスウェーデンのどちらかとのこと。応援する側がネガティブなことを考えたり、次の対戦相手を考えて弱気になっているのが申し訳ないところです。選手たちと同じ気持ちでポジティブに勝ちに行きましょう。

今回、選手交代が田中美南選手に代えて植木理子選手を入れただけでした。宮澤ひなた選手も藤野あおば選手も、前半から走りずめで相当疲れていると思いましたが、それでもピッチに残していたのは、役割を果たし続けるスタミナを信じてのことだと思います。現に終盤の3点目は、藤野あおば選手のラストパスを受けた宮澤選手、この二人によるゴールでした。脱帽です。

これで布陣は盤石になったと思います。
11日(金)16時10分からの放送で、勝利のエネルギーを日本から送ります。

【追加記述】
ここからは、当「サッカー文化フォーラム」の視点での書き込みです。題して、
「火中の栗を拾ったNHKさん、拾った栗はまさにホクホク」
どうです? なかなか洒落たタイトルだと思いませんか?

今大会の日本での放映は、どこの放送局も高い放映権に見合うリターンが見通せず、大会が始まるギリギリまで決まりませんでした。最後はNHKさんが「なでしこジャパン」の試合だけ拾って放送することに決まったわけですが、まさに公共放送として日本サッカー協会からの要請を受ける形での決断でした。
いわば「火中の栗を拾った」形でしたが、その拾った栗が、なんとホクホクのおいしい栗だったわけで、当のNHKさんもホクホクだと思います。

一方の民放各社、一番ストーリーとしておいしい形になった絶好のコンテンツを逃したことになり、さぞ地団駄を踏んでいることでしょう。ひと昔前なら「この大会はウチがとるべきだ」と上層部に粘る気骨のテレビマンがいたと思いますが、テレビの時代が長い長い下り坂にある今日、そこまで粘れるテレビマンはもういないかも知れません。

ここまで来ると、世間を煽ることでは民放局に引けを取らないNHKさんのこと、いろいろな番組を使って「なでしこジャパン」の快進撃を煽ってくれます。
昨夜、夜9時からのニュースでも15分ぐらいの特集を組んでくれました。
「また世間の関心を高めたい」という大和撫子の健気な思いが、少しづつ実りつつあります。
次の試合を乗り切れば、さらに2試合できることが決まります。神様にお願いしてでも次の試合を勝たせてあげたいと思います。

テレビ放送の話題と来たら次はスポーツ紙の話題もしましょう。今大会、グループリーグの初戦、2戦は勝ってもスポーツ紙で1面に持ってきたところはどこもなかったと思います。これまでの経験から確認しなくても大丈夫だと思います。
しかし3戦目も勝って3連勝でグループリーグを突破した時は、さすがにどこかはトップに持ってくるでしょうと買いに走りました。案の定、スポーツ報知と日刊スポーツが1面を飾ってくれました。

そして今回、ノルウェー戦に勝った試合については、さらにスポーツニッポンも加わって3紙がトップを飾ってくれました。
さぁ、次勝てば当然サンスポさんも来ないわけにはいかないでしょう。
という次第でした。

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