「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

日刊スポーツの見出しに異議あり

2014年12月23日 18時02分29秒 | サッカー情報
日本代表アギーレ監督のスペインリーグ時代の八百長疑惑が、スポーツ紙の1面に踊っている。ブラジルW杯が終わってからというもの、サッカーがスポーツ紙の1面を飾るのが稀になって、しばらく経つ中、突然の1面報道だ。

年明け早々に開催されるアジアカップの代表メンバー発表の日、12月15日にスペインから「八百長疑惑で告発」のニュースが飛び込んで以来、あまり動きのない日でも連日1面で報じているのが日刊スポーツだ。翌朝16日から22日まで続いて、さすがに今朝23日の1面は別ネタとなった。

日刊スポーツが、日本サッカー協会の対応を厳しく批判している姿勢は、八百長の疑惑を持たれただけでも日本代表監督としていかがなものか、という国民感情を代弁してのことだと思う。

日本サッカー協会の対応は、いまに始まったことではない。Jリーグの村井チェアマンが浦和サポーターの差別横断幕事件に対して、即、無観客試合という制裁を科した処置の歯切れの良さと比べて、なんと倫理観の薄い組織であろうか。

協会では、日本代表監督ともなれば、単なるサポーターの問題と比べ物にならないほど慎重な対応が必要だという理屈を振りかざすのだろうが、何をかいわんやである。自分たちの保身、自分たちの当事者能力不足、そういったことが本質であることは見え透いている。

日刊スポーツも、そういった本質を突いているからこそ1面での報道を続けてきたのだと思う。
その点については、まったく共感しているのだが、それとは別の、以下の見出し付けには異議がある。

挿入した画像は、12月22日(月)の日刊スポーツ8版、2ページ目に「東京 前田獲り」とある。磐田の前田遼一選手獲得に動いているという記事だ。



しかし、この記事、リード文も含めた本文にも「東京」という単語が6回出てくるが、チーム名を特定できる表記になっていない。この記事が「FC東京」に関する記事だとわかったのは、本文の最後のほうに「FW武藤」という文字を見つけたからだ。

これは明らかにメディアの基本である公平性を欠いた非礼な記事だ。いくらJ2で落ちぶれているといっても東京には「東京ヴェルディ1969」もあるのであり、Jリーグチームを表記する場合は「FC東京」もしくは「F東京」そして「東京ヴェ」もしくは「東京V」と使い分けるのが礼儀というものだろう。

実は、日刊スポーツ紙の「東京」イコール「FC東京」という記事づくりは、12月16日(火)の5ページにも見られ、単発のミスとは言えない姿勢である。

ここでの異議申し立てで、日刊スポーツの表現に何か変化が生じるか、極めて可能性が低いとは思うが、やはりキチンと書いておきたい。
アギーレ問題を、他紙が競馬予想記事にしている日でも1面に持ってくる日刊スポーツだからこそ、細かいことと言わずに正してもらいたい。

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