中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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第1,090話 あなたは『機嫌がいい』ですか

2022年01月19日 | コミュニケーション

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

部下B:「今はタイミングが悪いと思う。もう少し経ってからの方がいいんじゃないかな」

部下C:「あの上司は朝は機嫌が良くないことが多いからね」

これは、上司へ仕事の相談をするタイミングを見計らっている部下同士の会話です。私自身も経験がありますが、上司によっては同じ報告をするにしても、また同じような決裁を仰ぐにしても、機嫌の良し悪しで事の次第が決まってしまうことがあるのです。そのため、上司と接点を持つ必要があるときには、あらかじめ部下同士で上司の機嫌の情報を共有することがありました。同様に、現在も若手を対象にした研修を担当させていただく際に、部下の悩みの一つとして上司の機嫌についての話を耳にすることが少なくありません。

それでは、当の管理職は自身のマネジメントに関してどのように感じているのでしょうか?実際に弊社が管理職研修を担当させていただくと、自身のリーダーシップに問題意識を持っている管理職が多いように感じています。具体的な悩みとしては「指導力がない、統率力がない、影響力がない、カリスマ性がない」など、ないない尽くしの話をお聞きします。

リーダーシップは生まれつきのものではなく、訓練などで身に付けることができるとは言われているものの、カリスマ性などは努力で簡単に身に付くものではないもののように思えます。

それでは、自身のリーダーシップに悩んでいる管理職は何から始めればよいのでしょうか?そこでお勧めしたいのが、「一所懸命仕事をする中で、できるだけ機嫌よくしている」ことです。

私が最近読んだ本に、「チームが自ずと動き出す 内村光良リーダー論」(畑中翔太 朝日新聞出版2021年)があります。お笑いタレント「ウッチャンナンチャン」のウッチャンこと内村光良氏は「自らはリーダー論などは決して語らないけれども、内村氏がいる現場では必ずいいチームができる」そうで、周囲の人が感じている内村氏のリーダーシップをまとめた内容です。

内村氏のリーダーシップは上からプレッシャーを与えるアプローチではなく、携わるチームメンバーが自発的に動き出し伸びていくという特徴があるとのことです。具体的には、自ら仕事を一所懸命にやっている姿を見せたり、話を聴いたり、成果を認めるなど様々な要素があるようです。中でも私が印象に残ったのが、内村氏は周囲が機嫌をとらなくても「いつも機嫌がいい」のだそうです。つまり、周囲が機嫌を伺うような状況になることもなく、感情に浮き沈みがなく絶えずフラットだということです。

上司に限らず、調子の良いときも悪いときもあるのが人間というものですし、それを表に出すことなく「普通に機嫌よい状態」でいることは簡単なことではないのかもしれません。しかし、部下をはじめとして、周囲が仕事の相談をする際に、まず機嫌を仰がれるようなことでは良いリーダーとは言えません。

あなたが経営者や管理職でいらっしゃるのならば、まずは自分自身は「(普通に)機嫌よくしてるか」と己を振り返ってみることをお勧めします。

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