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アスリートのPDCA

2014年02月23日 | コンサルティング

ソチオリンピックの閉会式がまもなく行われます。エキサイティングで劇的な数々の戦いにヒヤヒヤドキドキしたり、上村愛子選手などの納得のいかない判定に少々憤慨もしたりしましたが、そのオリンピックも残すところあと数時間となってしまいました。

さて、今回のオリンピックでも心にとどめておきたいと思う数々のシーンがありましたが、今後の人生の教訓になるような名言もありました。

私が今後生きていく上で糧にしたいと思ったことは、選手それぞれのオリンピックでの活躍はもちろんのことですが、そこに至るまでの練習についてです。

オリンピック開幕の前後にNHKで高梨沙羅選手、羽生結弦選手、浅田真央選手をそれぞれ取り上げる番組が放映されました。そこでは、彼らのオリンピック出場までの道のりを克明に描いていましたが、3人に共通していたのは日頃の練習内容やコーチからの助言を克明に記録し、折に触れてそれを振り返る姿でした。

毎日の練習に到達目標を決めて臨み、練習後には必ずそれを振り返る。上手くできたところとそうでないところを確認して、また次の練習に臨んでいるのです。

振り返りをとても大事にしているという印象を受けましたが、これは仕事の進め方で行うPDCAサイクルを回すのと同じやり方です。

PDCAとはご存知の通り、Plan(計画)→Do(実行)→Check(振り返り)→Act(対策)→Pに戻って以下繰り返しをすることで、仕事はPDCAをぐるぐると回し続けることです。

しかし、実際の仕事をしていると計画と実行はするけれど、忙しいなどの理由でついCheckの振り返りを忘れてしまいがちです。計画と実行の次の振り返りをすっ飛ばし、ショートカットしてまた次の計画にいってしまうのですが、これは誰にでもよくあることだと思います。

そんな中、今回の選手達の日頃の練習の様子を見て、改めて記録することと振り返ることの大切さを知ったように思いました。

彼らは、練習が思い通りに進まなかったり、壁にぶつかってしまった時にも過去の練習記録を読み返しているとのことでした。これは練習の記録というだけでなく、それぞれの知識の財産になっているとも感じました。

PDCAは練習や仕事のみならず、旅行の計画などでも大いに役立ちますし、少し大きいサイズで考えると、ライフプランやキャリアプランを考える時にも活躍するフレームです。仕事も人生もまさにPDCAというサイクルを回し続けることだからです。

練習も仕事も人生も家も自分自身の手でPDCAサイクルを回し続けること、スムーズに回すためには特に振り返りが大切なことを、若い3人のアスリートの姿を通してあらためて感じました。

(人材育成社)


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