中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

第839話 「モチベーション」を正しく理解しよう

2019年09月08日 | コンサルティング

「99人以下の中小企業の社員が辞めずにイキイキ働くようになる」を実現する人材育成社です。

先日、ある公開セミナーで社員のモチベーションに関して1時間ほど話をする機会がありました。終了後、受講していた1人の男性がやって来きました。その男性が勤務する会社は、誰もが名前を知っている大企業でした。

そして、彼は私に次のような質問をしました。

「今年、新しい職場に異動したのですが、職場全体のモチベーションが上がらず困っています。どうしたらモチベーションを上げることが出来るのでしょうか。」

「部下の方を1人1人をじっくり観察して、今日のセミナーで話したことを実践してみてください。」と私は言いました。

すると彼は「いや、いや。そういうことを聞いているのではなく、職場全体のモチベーションをどうしたら上げられるかを知りたいのです。私は以前○○という業務を担当する部署にいました。職場全体が活気に満ちていました。でも、今度のXX業務を行う職場はひどくモチベーションが低いのです。」と言うのです。

私は「では、職場のモチベーションが低いのは何に原因があるとお考えですか?」と聞くと、彼は次のように答えました。

「XX業務は裏方の仕事なんです。上流工程と現場との板挟みで、上手く行って当たり前、失敗したら大きな損失に繋がるんです。それなのに社内ではあまり評価されない。モチベーションはどうしたって下がります。なんとか上げるにはどうしたら良いでしょう。

私は次のように答えました。

「どうしようもありません。」

すると彼は「そうですよね。やっぱり!」と満足そうに微笑んで去って行きました。どうやら講師に難しい質問をして「1本」取りたかったらしいです。

私はモチベーションの「在り方」にはいろいろな種類があると思います。

たとえば、営業部員は競合他社に勝ったり、顧客から直接感謝されたりするとモチベーションが上がると思います。では、営業部で活躍していた人が経理部へ異動してきたらどうやってモチベーションを維持すれば良いのでしょう。

経理部では「勝ったり、感謝されたり」することはほとんどありません。では経理部という職場にはモチベーションが存在しないのでしょうか。

そんなことはありません。

経理部は会社という「生き物」の命を維持するための「血液」にあたる資金を循環させる「心臓」のような役割を担っています。

できる人は経理に異動したことをチャンスと考え、積極的に財務の知識を付けて営業部に戻るなり、マーケティング部に異動するなりを考えればよいのです。もちろん経理の仕事の面白さにはまって、そのまま居続ける選択肢もあります(実際、現代の経理部はとてもクリエイティブです!)。

プロスポーツのチームでもない限り、ごく普通の会社では「全体の」モチベーションを上げることは(不可能とは言いませんが)難しいのです。その反面、個人のモチベーションというのは意外にあっけなく上がったり下がったりします。

繰り返しになりますが、経営者、管理職、監督職など「上司」の立場にある方々に申し上げます。

「職場の」、「部門の」、「全社の」モチベーションを考える暇があったら、今あなたの目の前にいる部下のことを考えましょう。

部下1人1人のモチベーションを上げるのは、上司としてのあなたの責任です。

お問い合わせ【株式会社人材育成社】 

人材育成のホームページ



 


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