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第1,010話 70歳?まで存在感を発揮して働くためには

2021年03月31日 | 研修

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

2021年4月1日より、改正高年齢者雇用安定法が施行されます。これにより企業は希望する70歳までの社員に対して、就職機会を設ける必要が出てきます。

今回の改正のメリットとしては、少子高齢化にともなう人手不足の解消や、年金などの社会保障制度の支え手を増やすということがあげられます。

一方デメリットとしては、仕事の量は大きく変わらなくても給料が下がることでシルバー社員の仕事へのモチベーションの低下が懸念されるなどが挙げられます。また、年下の上司からすると、「年上の部下」に対するマネジメントの難しさも、かねてより問題として指摘されているところです。

今後、様々な組織や職場においてシルバー社員の割合が増加していく中で、皆が気持ちよく、生産性の向上につながるような働き方をするためにどうすればよいのか。ますます課題になっていくことは間違いないと考えられます。

これに関して、最近私が知り合いから聞いた話がとても参考になりそうですので、以下にご紹介します。

知り合いの会社では、今春勤続52年のシルバー社員が退職することになったそうです。彼(A氏)は高校卒業後18歳で入社し、70歳に至る今日まで同じ組織で働き続け、この度惜しまれて退職することになったそうです。この会社の退職年齢は多くの組織と同様に60歳で、再雇用により65歳までは勤務することが可能だそうです。しかし、経営者が「A氏にはどうしても残ってほしい」と考え、特別に請われてその後も70歳まで勤めることになったのだそうです。

では、この会社はどのような理由で引き続きA氏を必要としていたのでしょうか?

それには3つの理由があるそうです。まず1つ目の理由としてA氏が彼ならではの特別の技術・技量を持っているとのことです。もちろん組織の中には近いレベルの技術を持つ人もいるようですが、彼ほどのレベルになることはなかなか難しく、後進もまだそこまでは育っていないのだそうです。

2つ目の理由としては、A氏が後進の育成に非常に熱心だということです。A氏は自身の技術力を後進に伝授することを自らの使命と考えていたそうです。丁寧に説明したりお手本を示したり、やらせてみたり、うまくできたら褒めたり、挑戦させたりと、日々積極的に後進の育成に努めていたとのことです。

そして3つ目の理由としては、A氏はフォロワーシップも存分に発揮していたとのことです。かつてはA氏の部下であり現在は上司になった管理職の仕事をさりげなくフォローしたり、上司と一般職の間に入って双方の意見を調整したりということも、継続的に行っていたそうです。

こうした理由で存在感を十分に発揮して生き生きと働いていたために、A氏は組織や職場にとってかけがえのない人材であったのです。知り合いが話すには、A氏の52年の経験と貢献は職場のどのようなマニュアルなどよりもずっと重いものだったとのことです。

高年齢者雇用安定法の改正により、今後、職場ではシルバー人材の割合がどんどん増えていくことになるわけです。将来自分がその立場になったときに組織や職場から必要とされ、かつ自身が生き生きと働いていくためにはどうすればよいのかをしっかりイメージして、早い段階から準備をしておくことが必要になるのではないでしょうか。

さて、あなたはどのような人材として70歳?まで働きたいですか?

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