中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

第1,036話 研修講師や研修会社の特徴とは?

2021年07月07日 | 研修

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

「『講義一辺倒ではなく演習を取り入れていることが特徴です。』という以外の話を初めて聞くことができました」

これは、私が先日ある企業の研修のご担当者(A氏)との打ち合わせの際に、お聞きした言葉です。A氏はこの4月に他部門から研修の担当部門に異動されたとのことで、現在付き合いのある研修会社の講師や営業担当と積極的に会っているそうです。

その際、それぞれの研修にどういう特徴があるのか質問しているそうですが、これまでの会社は一律に「講義一辺倒ではなく、演習を取り入れているところが特徴です」と答えたということです。

A氏は、「私は異動前は営業部門にいたので、これまで研修会社の人と会う機会はありませんでしたが、今回会った研修会社が一律同じ答えをするということは、研修会社には特徴がないのかと不思議に感じていたのです。」とおしゃっていました。

この話を伺って、今度は私自身が驚いてしまいました。というのは、私は人材育成に関わる仕事を始めてから約30年になりますが、その頃であっても研修会社が請け負う研修で、講義を一方的に行うのみのものはほとんどなかったはずです。未だに「演習をしていること」を特徴としてPRしている会社があるとは正直思っていなかったからです。

もちろん、たとえば企業が自社の新入社員に社内の制度の説明をするようなときには、知識を伝えることがそもそもの目的ですので、講義中心になるだろうとは思います。しかし、研修会社が担当する研修においては、たとえコンプライアンスのような知識を伝える内容の研修であっても、多くの場合は受講者の理解が深まるように講義の途中で診断テストを入れたり、ケース研究を取り入れたりしてグループでディスカッションをしてもらっています。そうすることで、一方通行の講義にならないように工夫をしているところが多いのではと思っています。

研修に関しては、会社を設立したり自らを講師と名乗ったりするのに国家資格や免許の類は必要ありません。自分で「研修講師」と名乗り仕事の依頼が来れば、それで研修講師として仕事ができるわけです。

こうしたことで、研修を生業としている会社や講師があまた存在しているわけです。しかし、そういう中で自社や自身が行う研修の特徴が「講義一辺倒ではなく、演習を取り入れているところ」というアピールだけでは、少々説得力に欠けるように思いました。あらためて、弊社としては演習の進め方を含め今後も研修内容のさらなる充実に努めていきたいと思っています。

それでは、弊社の特徴は何か、何を大切にしているのかということですが、弊社は「調査」を大切にしています。研修やコンサルティングのご依頼をいただいた際は、ご担当者のみならず経営者からお話をお聴きしたり、受講者にインタビューをしたり、受講対象者の上司や部下からお話をお聴きしたり、アンケート調査をさせていただいたりといった事前の調査を必ずさせていただいています。

これらは時間も労力もかかりますが、そういう機会をいただきデータをとったり分析をさせていただいたりすることによって、ご依頼いただいた企業に合致した研修やコンサルティングが提供できます。本当に意味のあるサービスの提供ができると考えていますので、今後もこの点に力を入れていくつもりです。

お問い合わせ【株式会社人材育成社】 

人材育成のホームページ