中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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第931話 「たかがメール」では済まされない

2020年06月21日 | 研修

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

さて、10年ほど前からパソコンが使えない新入社員が増えてきました。コミュニケーションのほとんどをスマホに依存している世代ですから、パソコンのような「古い機械」による情報のやり取りに慣れていないのです。

スマホとパソコンは、単にハードとソフトが違うだけで、電子機器としては基本的な構造に大きな違いはありません。PCであってもスマホと同じようにLINEやTwitterショートメッセージなどを使うことができます。

ただし、ビジネスにおけるコミュニケーションは、パソコンのメールで行われるのが一般的です。はっきり言い切ってしまえば、スマホはビジネス・コミュニケーションには使えない、ということです。

もちろん、一部の有名人やIT系企業の経営者中には「メールなんて古い。仕事の依頼はLINEかショートメッセージでしか受けない。」と言い切る方もいます。たしかに、スマホという機動性の高いデバイスでのコミュニケーションとしては、必要にして十分でしょう。

とはいえ、現時点では会社と会社とのコミュニケーションは、パソコンによるメールが基本です。ほとんどの商談(受注、発注、契約など)はメールを通じて行われています。つまり、言い換えればメールは企業同士で交わされる「公式な文書」ということになります。

新入社員に限らず、会社の中でこの「公式性」が十分に理解されていないと、企業同士のトラブルやコンプライアンス違反が起こる可能性があります。

多くのセミナーや研修で扱われるメールのトラブルと言えば、誤送信やエラー、迷惑メールや不審なメールなどといったシステムや使い方に関するものがほとんどです。実際、そうした事例が多くあることは確かですが、それは大した問題ではありません(お叱りを受けるかもしれませんが・・・)。

それよりも、ちょっとした社外秘の情報を書いてしまった、自分の主観だけで判断したことを伝えてしまった、といった「内容」に関わるトラブルの方が重大かつ深刻です。

もしあなたの会社で、きちんとしたビジネスメールを書けない社員がいるとしたら、一種の爆弾を抱えているようなものです。

メールが原因で生じた重大な問題は、外部にはほとんど出てきません。そのため、新人研修でもメールの内容にまで踏み込んだ講義をする講師はほとんどいません。

そこで当社は、こうした点に不安をお持ちの方のために短い「補講」動画を作りました。是非ご覧ください※。

そう、「たかがメール」では済まされないのです。

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