中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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先延ばしにすると面倒になる!

2013年11月28日 | コンサルティング

「やらなきゃ、やらなきゃ」

頭ではそう思っているのに、やるべきことをつい先延ばしにしてしまうことがあります。そして、何度も「やらなければいけない」と考えること自体がストレスになり、ようやく重い腰を「よっこいしょ」と上げることになります。

そして、いざやってみて案外簡単に終わると、「こんなに簡単なことなら、もっと早くやれば良かった」と思うものです。

先日、リタ・エメット著 「いまやろうと思っていたのに・・・かならず直るそのグズな習慣」(光文社知恵の森文庫)を読みました。

エメット氏は、物事を先延ばしにする人を対象にしたコンサルティングを行っています。そこで紹介しているのが、エメットの法則 「今日できる仕事を明日に先延ばしにすることは、今日片付けることよりも倍の時間とエネルギーを要する」です。

この言葉を聞いて、思い当たる節がある方は多いのではないでしょうか。

物事を先延ばしにしていて、いざ始めてみるとインターバルの間に事の内容をすっかり忘れてしまって、どこから手を付けてよいのかわからなくなってしまうのです。さらに記憶が薄れてしまい、改めて資料を読み直さなければならなくなることもあります。

お客様に提出する資料であれば、時間が経過すればするほど求められるレベルが高くなるようにも感じます。

既存の資料に多少手を加えた程度のものでも、時間をかけずに提出すれば「クイックレスポンス」に感謝されるかもしれません。でも、提出までに何日もかかったあげく結果的に完成度が低かったりすると、「時間がかかったのに、この程度の出来?」と思われてしまうかもしれません。

これでは時間をかけたことで、ハードルを自ら上げてしまったことになってしまいます。

仕事の中でも、対応を先延ばしにしたことでかえって問題を大きくしてしまう、例えばメールの返事に時間をかけたり、クレーム対応が迅速でないと思いがけず事を大きくしてしまったり。

仕事において、to doリストに書いたことは、面倒がって先延ばしにせず先ず取り掛かる。また、3分以内に終わることであれば、わざわざto do リストに書くまでもなく、その場で即やる。やっぱりこれが鉄則なのでしょう。

余分なエネルギーを使わない、ストレスにならないコツは先延ばしにせず、すぐ着手する。実はシンプルなことなのかもれしれません。

(人材育成社)