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「この先行かれるのはご自由ですが、大いに危険」

2013年05月24日 | コンサルティング

自己責任?

 「この先行かれるのはご自由ですが、大いに危険」

先日、京都で千有余年の歴史を持つ、とある寺院の庭園を散策していたところ、目前にこの看板が現れました。見ての通り、いかにもそれらしい雰囲気が・・。

庭園にある池には、カキツバタと睡蓮が美しく咲き乱れていて、何も危険なものは見当たらないようなのに、「大いに危険」とは?同時に「行かれるのは自由」ともあります。

うーん、これはまさに「自己責任」の世界ではないですか。

 果たしてこのまま進むべきか、はたまた戻るべきか?その刹那、心の中では不安とともにこの先には何があるのだろうという興味がふつふつと湧き上がり、さあどうしようかと迷ったのですが、結局怖いもの見たさの興味が勝り、そのまま進むことに。

さてさて、一体何があったのでしょう?

 結論を先に書くと、ごくごく普通の道で「何事もなかった。」のです。

 「これは一体どういうこと?」拍子抜けの気分とともに、大仰な看板の意味は何だったのだろう?ととても気になりましたので、帰りがけに受付で聞いてみました。

その方の説明によると、「木の根がはっているから、地面がなだらかではないから。」とのお返事。

「それはつまり足下が悪いということでしょうか?」と聞いたところ、「そうです。」とのお返事が。

 うーん、ちょっと拍子抜けした感じで 、改めて物事を「人に伝えるって難しい」と感じました。コミュニケーションは、口頭でも文書でも難しいと日々感じているので、余計にそう思ったのかも。

 でも、よくよく考えてみると、これって京都ならではの遊び心、ちょっとした「しゃれ」だったのかも知れません。

「その先には何があるかはわからないけど、どうするかは自分で決めよ。」という深~い意味だったのかも。まさに人生そのものの縮図だったのかも知れませんね。

 人生は選択の連続。キャリアは自ら築くもの。この看板からキャリア選択にまで結びつけて考える私。これはやはり、この2年間キャリアデザインを学んだ成果?なのかもしれません。

  さて、みなさんはこの「看板」を見かけたら、どうされますか?