さいたま市宇宙劇場(大宮区錦町)が開館30周年を迎え、17年4月1日リニューアルオープンした。
1987(昭和62)年に開館以来の老朽化したプラネタリウムを、世界のトップメーカーである五藤光学研究所製の「ケイロンⅢ・ハイブリッド」に取り換えた。
これは、全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」を融合した「ハイブリッド プラネタリウム」である。
劇場によると、この新プラネタリウム投影機(写真)の導入で、6等星まで約2万6千個しか投影できなかったのが、17.5等星までの従来の3000倍になる約1億個を投影できるようになり、さらに6.55等星までの9500個の星は固有の色の再現が可能になった。星雲や星団も8個から約300個に大幅に増えた。
最も明るい1等星と6等星は明るさの差はおよそ100倍。等級が5等級変化するごとに明るさが100倍になる。
天の川の星も一つ一つ表現されている。星は、太陽のように自ら光を放っている太陽のような「恒星」と、自分では光らず、恒星の周りを回る地球のような「惑星」、さらに地球の周りを回る月のような「衛星」に大別されているのは、ご承知のことだろう。
プロジェクターとスピーカーも一新した。8Kプロジェクター2台でドーム全体に映像を映し出すことができ、静止画中心から動画を使った演出が可能になった。
8.1インチのスピーカー8台で、臨場感あふれる立体音響も実現した。
もちろん埼玉県では最新の施設で、「宇宙を体感できるプラネタリウムが出来た」と、劇場では言っている。
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