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日本最大級 東松山ぼたん園

2016年05月02日 12時00分18秒 | 盆栽・桜・花・木・緑・動物


「スリーデー・ウオーク」や「県こども動物自然公園」ヤキトンの「かしら」で有名な東松山市に、日本で最大級のぼたん園があると聞いて、ゴールデンウイークの16年4月30日、初めて出かけた。

長年、埼玉県に住んでいるのに恥ずかしながら「東松山ぼたん園」のことは全く知らなかった。東松山のぼたんがシーズンを迎えていると広報紙で読んで、好天に恵まれた土曜日、迷わず箭弓稲荷神社のぼたん園に直行した。

 神社には何度も来たことがあるが、ぼたん園の方には一度も入ったことがなかった。

 東上線東松山駅西口から歩いてすぐのこのぼたん園は、残念ながら先立つ日々の雨と風で花びらが散ってしまい、約100種類、約1300株のうち黄色のぼたんしか残っていなかった。

 「ついてないなぁ」と帰ろうとしていたところ、売店の女性が「大谷のぼたん園ならまだ残っていますよ」と教えてくれた。

 駅でもらった「ぼたんまつり」関係のパンフレットをあわてて見直してみると、「東松山ぼたん園」の方が神社のぼたん園の上に書いてある。

 約3万平方mの敷地に約350種、約9100株が植栽され、品種数や株数の多さは「日本最大級」と森田光一市長が自慢している。

 西口から臨時バスが出ていて、所要時間15分、運賃は100円だ。

 「東松山カントリークラブ」に隣接する山の斜面に開かれていて、入場料は500円。1990年3月に開園した。

 山の斜面とあって、神社のぼたん園より花の見頃はいくぶん遅く、今年は4月23日から5月8日までだった。

盛りはすぎていたものの、入り口に近い低い方には、色とりどりの花が残っていて、十分見ごたえがあった。(写真)

桜や梅と同様、風流な名前がついていて、ボランティアのガイドさんが「黄色のぼたんはハイヌーンとか黄冠とかいう名がついてるんですよ」と教えてくれた。

斜面の最上部は、東松山カントリークラブとの柵があり、ゴルフプレーヤーの姿が見える。滑川町の「国立武蔵丘陵森林公園」も西側にある。

 パンフレットには、花は大きさで小輪、中輪、大輪、巨大輪に分かれ、色も白、桃、赤、紫、黒、黄色などがあり、その豪華さと気品の高さで昔から「花王」「花神」などと呼ばれたとある。

盛りこそ逃したものの、その魅力は十分に堪能できた。来年は時期を選んで「花王」に再び会いに来よう。

  ぼたん散りてうち重なりぬ二、三片 蕪村

 

 

 

 



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