
宮崎駿監督がゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルに、1930年代の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年の姿を描くアニメ。美しい飛行機を製作したいという夢を抱く青年が成し遂げたゼロ戦の誕生、そして青年と少女との出会いと別れをつづる。主人公の声には『エヴァンゲリオン』シリーズなどの庵野秀明監督を抜てき。ほかに、瀧本美織や西島秀俊、野村萬斎などが声優として参加する。希代の飛行機を作った青年の生きざまと共に、大正から昭和の社会の様子や日本の原風景にも注目。
「風立ちぬ」と言ったら、松田聖子の歌…
もしくは、今回のテーマになった堀辰雄。
このどちらも知らない世代には、この映画は向かないかもしれません。
主人公の二郎は、夢の中の世界と現実を行き来します。
憧れの技師カプローニ(口髭がステキ)と将来を語り、空間を自在に飛び回る。
とにかく、どの場面も風がふいている。
紙飛行機を飛ばす風、戦闘機の爆風、地震のあとに火事を巻き起こす禍の風。
映像はため息が出るような美しさ。
前半は飛行機の設計に没頭し、後半は病を抱える女性とのラブストーリー。
多くは語らない省略の美学なんだろうが、ストレートで退屈しない運び…
なんだけど。
噂では聞いてたけど、声優さんが…
映像も音楽も台詞もカンペキ、二郎の顎のラインの美しさに惚れるほど魅力的で
途中までは映画の世界に引き込まれるのに、
突然「あれ?ここ映画館だったっけ」と現実の世界に引き戻されてしまうんですよね。
きっと何かしらの意図があっての起用かと思いますが、
それが私には分かりませんでした。
予告編はユーミンの「ひこうき雲」をフルサイズ使った4分超大作でしたが、
これが一番泣けたかなぁ。。
黒川夫妻が取り持つ結婚式の場面も好きでした。
私はジブリ作品の中では、ハウル・魔女の宅急便・コクリコ坂が好きで、
アリエッティはまあまあ、ポニョは受け入れず。
これはアリエッティぐらいの位置づけかな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます