それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「アルカディア」 4/7

2016-04-08 | 舞台
シス・カンパニー公演「アルカディア」
4/7(木)マチネ シアターコクーン 1階E列上手

【作】トム・ストッパード
【翻訳】小田島恒志
【演出】栗山民也
【出演】堤 真一 / 寺島しのぶ / 井上芳雄 / 浦井健治 / 安西慎太郎 / 趣里 / 神野三鈴 / 初音映莉子 / 山中 崇 / 迫田孝也 / 塚本幸男 / 春海四方


(あともう一度観るしネタバレ無しの方向ですが何か引っかかっちゃったらすみません)



「二つの時代が交錯する」「難解な台詞の応酬」との事前情報にハナっからビビっているのに、週初めから風邪っぴきで咳止め薬を服用中。途中で意識を失ってしまうかも…と恐れながらコクーンに入りました。

とりあえずロビーでパンフレットを買って(B5版で1000円。いつもながら良心的)、とりあえず人物相関図だけチラ見しておく。
これが功を奏したのか、全く集中を欠くことなく、面白く拝見いたしました。
一言でいえば「シスの芝居にハズレ無し!」ってことですね。

まず良かったのが、笑う場面がこんなにあるなんて予想しなかったよ!ってこと。哲学的な台詞が繰り返されるので、途中で「…ちょちょっと、待って~」と理解が追いつかなくなるんですが、あえてそういうとこは「すっ飛ばす」ことにしました(←同意見がツイでも流れてた)。もっと深く吟味すれば別の解釈もできるかもしれないけれど、さーっと流して聴いていても辻褄は合うし理解はできた。構成が巧みだからなのかな。最後にふたつの時代が融合していく幕切れはそれはそれは素晴らしかったです。

もひとつ思ったのは「これ配役考えるの楽しかったよね」ってことかな。堤さんは堤さんぽいし、芳雄さんのお衣装はとても似合っているし、しのぶさんの気っ風の良さや健ちゃんの憎めなさ。神野さんがとてもお美しく、JTの人(山中さん)は強烈で、趣里さんがルルベで踊る姿が匂い立つようでした。

客層は平日マチネらしく、それなりにお歳を重ねた女性(やや活力高めな層)が大半でしたが、年配の男性客やすごくお若い方も多かった。それを期待してのキャスティングなのでしょうね。

繰り返しになりますが、「こういうの苦手かも」と思う方は事前にパンフの人物相関図を見ることをオススメします。ただし、キャスト紹介ページはネタバレ満載なので見ないほうがいいかも。

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