アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

4月19日付けのヒューマン・ギルドの会員向けに配信しているメルマガと5月度のニュースレター(4月27日配信)をミックスしてここに掲載します。 

アドラーが1937年に急死して以来のアドラー心理学の系譜について「世代論」があります。

アドラーから直接指導を受けた人たちにW.B.ウルフ(『どうすれば幸福になれるか』の著者、アドラーの通訳・翻訳も行った精神科医)、ルドルフ・ドライ―カース(アドラー心理学の理論化・システム化を図ったシカゴ学派の重鎮)、ハインツ・アンスバッハ―(アドラーの著書・論文を“Individual Psychology of Alfred Adler”等にまとめ上げた心理学者)、アドラーの長男で物理学博士にして精神科医のクルト・アドラー(ニューヨーク学派)、アドラーの理論にあくまで忠実であろうとした“ Classical Adlerian”の開祖、ソフィア・デ・ブリエス(サンフランシスコ学派)などがいます。
この人たちを「第1世代」と呼びます。

その次の次の第3世代のアドラー心理学者であるアーサー・J・クラーク博士(セントローレンス大学名誉教授)とマリーナ・ブルヴシュタイン博士(アドラーユニバーシティ(大学院)教授)が4月にヒューマン・ギルド、日本アドラー心理学協会、日本臨床・教育アドラー心理学研究会の共催お招きし、東京・福岡3会場で行ったワークショップには、延べ100人以上の方々(学生ボランティアを除く)がご参加になり、本場のアドラー心理学を学びたい人たちの熱気であふれていました。

早期回想の披瀝を「創作でもいい」とおっしゃるマリーナ・ブルヴシュタイン博士、自己理想をまとめなくても構わないとの見解を示すアーサー・J・クラーク博士には、新鮮な驚きがあると共に、若干の違和感があったことは否めません。
それでも、「2人の見解には違いがある」と率直にお伝えになる姿には好感を抱きました。

「アドラー心理学の基礎と実践 ― 早期回想の理解と治療的アプローチ」と「アドラー心理学とメタファー」のワークショップの中では、ヒューマン・ギルドで アドラー・カウンセラー養成講座 を学ばれた方々が積極的にデモンストレーションに出たり、質問をしたりして、ワークショップの充実度を増す貢献をしてくれたことが強く印象に残りました。

参加者のうちの大部分が大学・大学院で心理学を修めた方ではなかったものの、アドラー心理学に強い愛着を持ち、理論と技法の両面で卓越した技量を備えていることが観察できて私はとても誇らしく思いました。

ところで、ヒューマン・ギルドは、ハインツ・アンスバッハ―などのシカゴ派、クルト・アドラー(ニューヨーク学派)、ソフィア・デ・ブリエス(サンフランシスコ学派)の北米の3つの学派から学ばれたジョセフ・ペルグリーノ博士(モントリオール個人心理学研究所理事長、元モントリオール・アドラー心理学教授、カナダ心理学会終生名誉会員、アドラー心理学の第2世代)から1999年以来ご指導を受けています。


(ペルグリーノ博士、昨年の8月4日に撮影) 

そのペルグリーノ博士が7月末から8月上旬にかけて22度目の来日を果たします。

5月17日までは、フロリダで次女のマリー・ルーさんの家族と過ごしていらっしゃることがメールで知らされました。


(博士の近況写真)

日本をこよなく愛するペルグリーノ博士は、今までに日本の各地を訪れています。
北から北海道の札幌・函館、青森県の青森と弘前、宮城県の被災地の女川を経て仙台、新潟県の長岡、富山県の高岡、栃木県の日光・宇都宮・小山、茨城県の牛久、山梨県の河口湖と笛吹、神奈川県の横浜・小田原、静岡県の御殿場・富士・浜松、愛知県の名古屋、京都市、滋賀県の甲賀、大阪市、兵庫県の三田、岡山県の岡山・倉敷、広島市、九州では熊本・・・。
こんなふうに数えてみると、読者の多くの方々以上に日本の各地に出向いた方です。

博士は教師を経て校長や教育委員会のコンサルタントをしながら北米に伝わるシカゴ派、ニューヨーク派、サンフランシスコ派それぞれのアドラー心理学を修得された唯一の方で、カナダ心理学会の終生名誉会員でもあります。

私は、ペルグリーノ博士がモントリオール・アドラー心理学大学院の教授でいらした1999年4月以来博士に魅了され続けている一人で、2人の間で義兄弟の契りを結んでいます。

ただ、1935年生まれの博士は現在83歳、ここ数年は遠方にお出かけになることもなくなりました。
それでもなお日本のアドレリアンに第2世代のアドラー心理学を伝えるミッションのもとに来日いただいています。

ペルグリーノ博士は、気さくなお人柄で出会う人を勇気づける方です。
今まで博士にお目にかかった多くの方が博士のファンになってしまうのもおわかりいただけることでしょう。

今年は、ペルグリーノ博士のワークショップが次のとおり開催されます。

第2世代のアドラー心理学と博士のお人柄に触れる格好の機会です。何とぞご参加のほどよろしくお願いします。


◆ペルグリーノ博士のワークショップの日程と内容は以下のとおりです(時間はそれぞれ10:00~17:00)。
 
7月28(土)、29日(日)教育に生かすアドラー心理学
8月1日(水)エイジング ~いかに素晴らしく年齢を重ねるか~
8月2日(木)勇気づけ
8月4(土)、5日(日)豊かな家族を築くために 

受講料(税込、テキストつき)は、1日のみの講座 会員27,000円、一般32,400円。
2日まとめての講座 会員47,520円、一般54,000円(税込、テキストつき)となります。

なお、7月28(土)、29日(日)開催の「教育に生かすアドラー心理学」は、日能研様の後援をいただいております。

また、8月4(土)、5日(日)開催の「豊かな家族を築くために」は、アドラーメディカル研究所(代表 まごころ貴子さん)と勇気のしずく(代表 長谷静香さん)の協賛をいただいております。

<お目休めコーナー>5月の花(14)

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