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野田佳彦首相を見限り、小林興起衆院議員が離党、松野頼久元官房副長官が「大阪維新の会」との連携模索

2012年08月09日 00時23分17秒 | 政治
◆小沢一郎代表の仕掛け通り、財務省御用達の野田佳彦首相が危機に瀕し、民主党が液状化している。死体の腐敗、解体が進んでいると言った方が正確かも知れない。一旦、腐敗、解体が進むと、元通りに再生することはできない。化学反応で言えば、不可逆的化学反応なのである。
 衆院議員任期満了は、2013年8月29日、参院議員任期満了は、2013年7月28日で、次期総選挙は、単発で行われる場合、2013年8月29日までの間のいつでも実施できる。参院議員選挙は、任期満了選挙となるので、2013年7月28日に合わせて、総選挙との「ダブル選挙」があり得る。
 しかし、朝日新聞の最近の世論調査の結果、野田佳彦内閣の支持率が「22%」と発足以来最低を記録して「危険水域30%ライン」に入っているうえに、民主党支持率が13%と自民党の22%をはるかに下回っていることから、民主党の現職衆院議員の大半は、「早期解散・総選挙」を嫌っている。もちろん、支持率回復が絶望的ないま、2013年8月29日の任期満了までは「議員バッチ」をつけて、高い歳費を支給され続けていたいと、誠に身勝手なことを考えている。
 従って、野党提出の野田内閣不信任決議案が可決された場合、野田佳彦首相には、「伝家の宝刀」である解散権を行使して欲しくはない。むしろ総辞職して、退陣してもらいたいのだ。民主党執行部は8月7日、代表選挙を「9月10日告示・21日投票」と決めているが、野田佳彦首相が早期退陣すれば、代表選挙が前倒しされる可能性はある。ただし、その場合、新しい代表が国会で必ず首相に指名されるとは限らない。
 さらに民主党にとって深刻なのは、すでに「マニフェスト破り政党」のレッテルを貼られているので、次期総選挙、参院議員選挙ともに、国民有権者に何を訴えても、信用されることはなく、「大惨敗する」ことは、既定路線となっている。
◆このため、民主党から脱出、すなわち離党者が跡を絶たない。野田佳彦首相を見限り、小林興起衆院議員が離党、松野頼久元官房副長官が「大阪維新の会」との連携模索中という。
読売新聞YOMIURIONLINEは8月8日午前8時45分 、「民主・小林興起議員、不信任賛成し離党の意向」という見出しをつけて、以下のように配信している。
 「民主党の小林興起衆院議員(比例東京、当選5回)が内閣不信任決議案に賛成し、離党する意向を固めたことが7日、明らかになった。小林氏は社会保障・税一体改革関連法案の衆院採決で反対票を投じ、党員資格停止2か月の処分を受けている。東京都の石原慎太郎都知事らが新党を結成すれば参加し、次期衆院選には東京10区で立候補したいという。民主党は前回衆院選の東京10区に、江端貴子氏(当選1回)を擁立し、小林氏は比例選に回った」
 小林興起衆院議員は、自民党議員時代、離党していた石原慎太郎元環境庁長官を東京都知事選挙に担ぎ上げたことで知られている。小泉純一郎首相が郵政民営化を進めていたとき、これに反対し、2005年8月8日の郵政解散後、自民党を除名されたうえに、兵庫6区の小池百合子衆院議員を東京10区に移動させて刺客として立てられてしまい、落選の憂き目にあわされたこともある。
 読売新聞YOMIURIONLINEは8月5日午前8時40分、「民主・松野頼久氏が新党模索…維新との連携念頭」という見出しをつけて、次のように配信している。
 「民主党の松野頼久元官房副長官(51)(衆院熊本1区)は4日、熊本市で開いた自らの国政報告会で『今の民主党の政治スタイルに限界を感じている。次の選挙までに(政界が)流動化して、新しい流れが出てくるかもしれない。その流れの中に身を置くことになるかもしれない』と語った。地域政党・大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)との連携を念頭に、新党結成を模索する考えを示したものだ。大阪維新の会は公職選挙法などが定める政党要件を満たすため、現職国会議員の加入を検討している。維新の会幹部は4日、すでに松野氏と接触していることを明らかにした。松野氏周辺では、九州選出の議員による地域政党を結成する構想も浮上している」
 松野頼久元官房副長官(鳩山由紀夫内閣)は、松野長八(曾祖父)野田卯太郎(曾祖父)松野鶴平(祖父=渾名は、ヅルヘイ)野田俊作(大おじ)松野頼三(父=政界の策士として知られた)塚田徹(義兄)と代々政治家の家系に生まれた。
 松野頼久元官房副長官は、鳩山由紀夫元首相の側近の一人だ。父の松野頼三元防衛庁長官が、日本新党を結成した細川護熙(熊本県知事、首相を歴任)の政治的後見人だったことから、日本新党の職員となる。日本新党解党後は、新進党職員。細川護熙が新進党を離党に伴い新進党事務局を退職、フロム・ファイブを結成した細川護熙の議員秘書を務めた後、中央政界入りした。

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恩人を裏切るクセのある野田佳彦首相は、化け物屋敷のタヌキか化け物か、谷垣禎一総裁は、いつまで化かされ続けるのか?

◆〔特別情報①〕
 狸御殿、鵺(ぬえ)、化け物屋敷、キツネとタヌキの化かし合い、空手形、百鬼夜行、仁義なき戦い・・・これらはみな、政界でよく使われる言葉だ。政治家どうしの約束を「念書」に書き記して、署名捺印(血判)して双方が保存したとしても、ほとんどの場合、たちまちのうちに「ただの紙切れ」にされてしまうのが、オチだ。経済人が約束手形を死んでも落そうと必死になるのとは違う。野田佳彦首相、谷垣禎一総裁、山口那津男代表が社会保障と税の一体改革関連法案(消費税増税法案)を今国会で成立させる「3党合意」をしたのは、実はキツネとタヌキの化かし合いだったのかもしれない。

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『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊)

目次

『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊)

第3章 主導権争い

●派閥抗争は、「代表選挙」のとき最も激しくなる

「政治家という動物は、棺桶に入り、灰になっても権力欲を燃やし続ける」
 こう言われるほど、政治家は実に業の深い種族である。権力欲旺盛な政治家たちは、ポスト争いのなかで生まれる「嫉妬や怨嵯」「怨念と確執」あるいは避けがたい「わだかまり」「しこり」などの渦の中で、死闘を続けている。これらの感情は、政治家が現職として権力を求め続ける限り、永遠に癒されることはない。
 民主党は、政権政党でないにもかかわらず、自民党に負けず劣らず、「派閥抗争」を繰り広げている。抗争が最も激しくなるのは、「代表選挙」のときである。どの派閥の領袖が代表に選ばれるかによって、党役員人事の顔ぶれが決まるので、各派閥とも選挙運動に血道を上げる。勝った派閥は、「いいポスト」を独占し、負けた派閥は、「冷や飯」を食わされるからである。

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