現代の戦争形態から最近の「中国の覇権主義」を徹底追及する

2005年05月18日 14時30分38秒 | 反日問題
首相の靖国参拝 仙谷氏の追及に民主党内批判も (産経新聞) - goo ニュース

 現代戦争は、極めて複雑化しており、熱い戦争に発展する前の段階に「間接侵略」という形態があることを再認識する必要がある。「間接侵略」から「直接戦争」へとだんだんと悪化していき、実際の戦争では、「直接戦争」と「間接侵略」とが混在するのが、一般的である。
 ところが、この「間接侵略」が、日常生活のなかで繰り広げられる性格を持っているので、その本質と本性を見極めるのが、かなり難しい。だが、よく目を凝らし、よく耳を澄ませて観察し、分析するならば、明らかに「間接侵略」されていることを見破ることができるのである。
 現在、日本が外国から「間接侵略」されている具体的な例は、「北朝鮮による日本人拉致」、中国・北京政府から仕掛けられている「教科書批判」「首相の靖国神社公式参拝非難」「大東亜戦争の責任追及」(飽きることなく謝罪を求め続ける作戦)である。
 「北朝鮮による日本人拉致」は、「組織的テロリズム(1人1殺・爆弾テロ、拉致)」の一種であり、「教科書批判」「首相の靖国神社公式参拝非難」「大東亜戦争の責任追及」(飽きることなく謝罪を求め続ける作戦)は、心理戦、神経戦、情報戦(メディア戦)、政治戦を巧妙に絡み合わせた「間接侵略」である。
 この「間接侵略」に、日本の政治家、メディア、ジャーナリスト、有識者などの多くが、まんまと引っ掛かり、北京政府に絡め取られてしまっている。最悪なのは、そのことを自覚していないことである。北京政府は、アジア・太平洋における「アメリカの影響力の排除」、「ASEAN諸国への日本の影響力の排除」を外交・軍事戦略の中心に据え、「覇権確立」を目指して、着々と手を打ってきているのである。
 小泉首相が、衆議院予算委員会で「靖国神社公式参拝問題」を追及されて「他国からの干渉は受けない」とキッパリと答えている。これは、小泉首相が、北京政府による日本への「間接侵略」の一環であることを百も承知しているからであって、この「頑固な姿勢」は、実に頼もしい。こうした小泉首相のしっかりした姿勢を高く評価する国民が多いのであろうか、読売新聞の世論調査は、「内閣支持率51.4%」(6か月ぶり5割台)という結果を示している。 中国の「覇権行動」を正確に把握するためには、「現代の戦争」の形態をよく認識した上で、北京政府の言動や中国人民解放軍の動静には、厳重に注意しながら、その裏に隠された「戦略」「策謀」「策動」なと「真の意図」を見破り、ゆめゆめ彼らに絡め取られたり、懐柔されたりしないよう十二分に用心することが必要である。 そこでまず、「現代の戦争」の形態について、以下、まとめておこう。そのうえで、「最近の中国の覇権主義的行動」が、戦争形態のどれに当たるかを分析してみる。

【現代の戦争】
〔1〕間接侵略
①思想戦(イデオロギー戦)
②心理戦
③神経戦
④宗教戦(法論・衝突)
⑤情報戦(メディア戦)
⑥宣伝戦(プロパガンダ)
⑦政治戦
⑧拠点経営戦(組織潜入・細胞増殖)
⑨示威戦(デモンストレーション)
⑩妨害戦(電波・通信・ウィルス侵入、交通・輸送妨害)
⑪暴動(治安紊乱・騒擾)
⑫内乱(動乱)                       
⑬要人暗殺(テロリズム)
⑭破壊活動
⑮組織的テロリズム(1人1殺・爆弾テロ、拉致)

〔2〕直接戦争 
①経済戦(経済封鎖・兵糧攻め)
②偵察戦
③挑発戦
④侵犯(領土・領海・領空)
⑤衝突(小競り合い)
⑥紛争(武力行使)
⑦ゲリラ戦・レジスタンス
⑧通常戦争
⑨総力戦争(国家総動員・物資総動員、科学戦・総力戦・生産戦)
⑩宇宙戦争
⑪最終戦争

 最近の中国の覇権主義的行動
 【戦略】
 民族の生存=資源戦略物資の確保(水・食糧・エネルギー・鉱物資源)
(「大陸国家」から「海洋国家」への地政学上の変貌を図り、「ランドパワー」と「シーパワー」の両方を、まさに青龍刀のように振るえる「世界覇権」の確立を目指す)
 【目標】
①対米政策---
アジア・太平洋地域のアメリカの影響力排除
=日米離間、米韓離間
②対日政策---
アジア・太平洋地域の日本の影響力排除
=日米離間策
 ・心理戦:日本の教科書、首相の靖国神社公式参拝批判への非難
(加害者責任を追及し続けることにより、日本のASEA N地域への影響力を鈍らせて、中国の覇権を拡大する)
 ・情報戦:中国メディアを総動員、親中国的な日本のメデイア、マスコミ、ジャーナリストを利用
 ・政治戦:日本の政治家の取り込み・懐柔、反中国派への攻撃(日本の政治家を中国に招待)
 ・示威戦:反日デモ、反日暴動
③対韓政策---日韓離間、韓国取り込み
【石油・天然ガス・鉱物資源確保戦略と摩擦】
①南沙諸島--→ベトナム、フィリピン、インドネシアと衝突
(ASEAN進出、華僑経済圏確立、覇権)
②尖閣列島--→日本、台湾と衝突
(東シナ海進出)
③イラン---→アメリカ、英国と衝突
(中東進出)
④ロシア・シベリア---→ロシア、アメリカ、日本と衝突
(ロシア進出)
⑤カザフスタン---→ロシア、アメリカと衝突
(中央アジア進出)
⑥ベネズエラ----→アメリカと衝突
(中南米進出)
これだけではない。中国の「覇権的行動」は、世界各地で目立ち始めているのである。

コメント (6)
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