一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1044  第205回 9月 岩戸句会 

2013年10月01日 | 岩戸句会
蛇の子の意地の顎して轢かれおり     薪

青空を半分掃けり箒雲

 

ビル群に羊の群れし残暑かな       炎火

青空に紅白の玉土埃り

                    

咲き満ちてつのる淋しさ秋桜        稱子

遠来の友と語らう夜長かな

 

仏壇に置く鬼灯と宝くじ           章子

さよならとおいでがまざる芒の穂 

 

秋の夜男も時に長電話           洋子

コスモスや惚けてはだめよまだ当分

 

切株は男の椅子ぞ赤トンボ         正太

収まりのつかぬ別れやとろろ汁

 

山門に群れて言祝ぐ曼珠沙華       豊春

夕靄や仲秋の月押し出しぬ

 

曼珠沙華ここは江戸城半蔵門       歩智

里山の化粧は薄き紅葉かな

 

爽やかに煙草の煙消へゆけり       遊石

 

コスモスの様に生きよと子に伝へ

 

にじり寄る不吉な空や野分前        鼓夢

八朔の午に微笑む古写真

 

秋日差し栗もうまいし水までも        空白

コスモスを観れば山口百恵かな 

 

雨雲の緞帳上がり望の月           雲水

秋桜ときどき撫でつ逢いに行く

コメント
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