龍馬伝、容堂暗殺！！

いよいよ前藩主・山内容堂による武市ら土佐勤皇党の粛清
が始まりましたね
元々容堂は公武合体の中心人物、佐幕派の代表なのですか
ら攘夷一辺倒の武市とは相いれる筈がありません
数百年の間抑圧されてきた下士や郷氏達のエネルギーが尊
王攘夷思想と結びつき勤皇党を結成、藩の実権を握ったか
に見えたのもほんの一瞬。
隠居したとはいえ実際に藩政を動かしていた容堂との考え
方の隙間を埋める事は出来なかったのです

容堂暗殺を実行出来れば一時的に局面を打開する事も出
来たかも知れませんが、虐げられてきた者ほど権威に弱い
のです。
武市及び勤皇党の志士でも容堂暗殺までは流石に考えが及ばなか
ったでしょうね

もし武市が命を長らえたとしても攘夷一辺倒の考え方はおそらく
変わらなかった筈です
ここに武市の限界を感じますね

龍馬への嫉妬心からなのでしょうか？？
勝の弟子となった事を容堂から聞いた武市、以蔵を使って勝暗殺
を企てましたね
勝と同席していた龍馬の前に登場した以蔵
流石に勝に向って切りつける事は出来ません
以蔵よりも勝の方が役者が一枚も二枚も上なのです
それどころかいつの間にか勝の用心棒になってしまいましたね

武市の影に怯える以蔵、その後捕縛され打ち首になりますが、武
市の呪縛から解放され勝の元にいたら違った人生だったでしょう
ね

ところで
龍馬が最初に勝を訪ねた時、以蔵と同じく勝を殺していたかも知
れないのです
勝の弟子・杉享二が勝の談話を残しています。
『お前は俺を殺しに来たのだなと言ったら然様だと』言い返した
というのです。
『言い返した人物は坂本龍馬』だと勝は回顧しています。
勝に面会した時の龍馬はまだ攘夷を完全に捨て切れていなかった
のでしょうね