函館 Glass Life

函館市田家町で眼鏡店「サポートGlass」を営む店主の趣味と感じたことの
日記です。

落日燃ゆを見て…

2009-03-17 | 歴史
日曜日、大河ドラマを見た後、九時から『落日燃ゆ』を
見ました
テレビで放映するのは知っていたのですがさほど大した
ドラマではないと思っていたのですが…

廣田弘毅の名前は知っていましたが、ドラマで見た様な
人物だとは全く知らなかったのです
城山三郎の原作も読んでいないので予備知識まったくな
し。

近衛文麿の前の総理大臣くらいしか記憶になかったので
すが、意志の強さ、時代に対する自分の役目をしっかり
認識していた人物だったのでしょうね
もじ通り命を掛けて未曾有の国難に対処した訳です

ドラマなのでかなり脚色しているのでしょうが、戦前戦
後を通じて廣田弘毅の様な人物がいたなんて日本人とし
て知らなかった自分が恥ずかしくなります

A級戦犯として絞首刑にされた七名のうち唯一の文官・
廣田弘毅。
外交官として戦争回避の志を持っていたのですが統帥権
を傘にやりたい放題の軍部を止める事は結果的に出来な
かったのです

外務大臣三回、総理大臣一回、まさに政治の中枢にいた
廣田ですが、外交を武器に軍部と対立、戦争回避に努め
たのでが…

結局、戦争に突き進み敗戦をむかえる事になります

戦後、廣田も極東軍事裁判にかけられるのですが、一切
の証言を拒否!!
一身で罪を被りあまんじて絞首刑を受け入れたのでした

ありのままに証言していれば、おそらく無罪になった可
能性もあったのに…
時代に対する自分の役目をよしとしたのでしょうか??
何と云う潔さ、軍人ならいざ知らず外交官の廣田の腹の
据わり方には驚くべきものがあります

家族・友人・国に対して人一倍愛情を注いだ廣田弘毅、
今の日本を見たら何と思うのでしょうか??
命を掛けて国に尽くすそういう政治家はいなくなってし
まったのでしょうか??
職業の一つに政治がなってしまったのでしょうか??
百年に一度と言われている危機に対して命懸けで対処し
てもらいたいものです

話は少し逸れるかも知れませんが、不満士族を抱え西南
の役を起こし、新しい時代へ向けて古い物の一掃をした
西郷隆盛(結果的にそうなったのかも知れませんが?)
に通じるものを感じる僕なのです。

是非、城山三郎の原作も見て見ようと思っています



サポグラ 3月号 のCMです




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