80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

スロ62先祖返り工事(1)

2018-09-18 02:02:33 | 東北方面
学生時代の友人のもとから里帰りした5両の客車は、その後“就活”に励んだ結果、1両を残して順調に再就職先が見つかりました。
・オハ46(台車がTR23なのでオハ47でした)→急行「越前」または「鳥海」のハザに内定
・オユ14→急行「かいもん」の郵便車に内定
・マニ60→中央東線旧客の荷物車に内定
・マニ37→就活中

そしてスロ62ですが、すでにTOMIXとブラスキット組みの2両があって「越前」と「鳥海」のロザは事足りるので、磐越西線の旧客編成に充当すべくオハ61への先祖返り工事を施工することにしました。鋼体化客車のオハ61をリクライニングシート付きの「特ロ」に改造したのがオロ61。そしてこれを冷房化したのがスロ62です。今回はこの履歴をさかのぼります。




下まわりは台車をはずし、床下機器は再利用できそうな水タンクなど数点を除いてすべてばずしてしまいます。懐かしのカワイ?のボルスターは問題なさそうなので再利用します。




屋根上もクーラーとベンチレーターをすべてはずします。ゴム系接着剤でコテコテ取り付けてあるので、特にクーラー部分は生地のペーパーがかなり持っていかれました。しかし後述のようにここは最終的にカットすることにしたので無問題です。




車体関係はこのほか、Hゴム化された便・洗面所窓、前位デッキ、屋根、そして冷房配電盤が置かれた関係で閉鎖されたこの写真の部分にあった窓を復元していきます。あれ?よく見ると窓を埋めたような跡が見えるぞ??




やっぱり。。。デッキや便・洗面所窓は改造した形跡はないので、もとからスロ62として作ったはずです。おそらくミスって窓を抜いてしまったんでしょう。おかげで窓を復活する手間が省けました(笑)。




デッキなどの復元は後にして先に屋根を復元します。簡単に済ませるには木製屋根板に置き換えてしまう方法が考えられますが、ここではあえてペーパールーフのまま復元することにします。センターにケガキ線を入れて一気に脳天唐竹割り!




クーラーとベンチレーターの取付足の間に入れた“お座なり”な補強帯を剥ぎ取り、屋根の裏面をフラットにします。この時点でペーパー地肌は荒れ放題。。。




ベンチレーターの穴はともかく、クーラーの穴は大きく接着剤も除去しきれないため、屋根中央部をすべて新製することにしました。左右5mmずつカットします。




低屋根化されてペタンコな屋根に丸棒を当てて丸みをつけます。




妻板は全部剥ぎ取るとまた大ごとになるため、上部のみカットして新しいものに置き換えました。




屋根中央部の幅を測るとおよそ11mmだったので、幅11mmの帯材に幅28mmの裏打ち用の補強板を貼り付けた復元屋根ユニットを作ります。エコーのガーランドベンチレーターに合わせた取付穴を開け、屋根Rになじむように丸みをつけておきます。




この復元屋根に木工用ボンドをたっぷりつけ、車内から差し込み、元の屋根と段差ができないようにしっかり圧着します。これでとりあえず冷房化前の「オロ61」の状態まで復元できました。




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青ガエル(6)&十鉄(2)

2018-09-17 01:49:09 | 私鉄電車
今回は東急デハ5117と十和田観光電鉄(十鉄=とおてつ)モハ3603のコードシェア投稿(笑)です。形式こそ違うもののよく似た車両なので、これからもたびたびニコイチで投稿する可能性があります。今回はベンチレーターを作りました。

まずは青ガエル・デハ5117号車の方から。湘南型ベンチレーターを薄くつぶして大きくしたような形をしています。まず中のアンコを作り、次ぐに周囲をぐるっと紙片で巻いて最後にフタを乗せる・・・という手順で作ることにします。

t1.5mmのアートボードに#300スノーマット紙を貼ってt1.85mm程度とし、これをφ6mmの穴あけパンチで抜きます。使うのはこの抜きカス。V字形に曲がって出てくるので、定規で押して平らにします。



これを半分に切り、上と同じ紙を6×5mmに切ったものと接着します。




周囲に薄手の広告紙を巻きます。これが本体。




最後に、本体よりもわずかに大きく切った紙を上面に貼り、余分をカットすれば古風な押込型ベンチレーターの完成です。




次に十鉄のモハ3603号車のベンチレーターを作ります。四角い弁当箱形のものが乗っているのは分かるのですが、譲渡前の東急時代も含め屋根上をアップで写した写真が見つからずナゾのままでした。執念で調べていくと、どうやらこれはガーランド型ベンチレーターの一種で、中身は“半ガラベン”と同じ構造をしているということがわかってきました。しかし、本来は側面にあるべき空気の吸い出し口が保温のためか塞がれているため、前後だけ穴が開いた弁当箱に見えるというのが真相のようです。

想像の域を出ませんが、とりあえずこのようなパーツを組み合わせてそれらしく見せることにします。




これが貼り合わせたもの。パテで整形し塗装したのち内部に軽くスミ入れしてやれば雰囲気は出そうです。




それぞれ屋根に仮乗せしてみます。ん~~少しオーバースケールか?? 特に厚みがキニナル... 薄く作ったつもりでしたが紙一枚分くらい厚かったかも知れません。右の十鉄の方はさらにランボード2本が屋根中央を走ることになるので余計ゴツくなるかも。ま、モケイは上から眺めるものですから、多少の誇張はドンマイということで。。




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客車の軽加工・ながさき続編

2018-09-09 23:14:00 | 九州・山陽方面
先のスハフ42 43に続きオハ47 139も完成したのでUPします。

ただ窓枠をトレードしただけだと、スハフの方が1つ分少ないため、オハ47のアルミサッシがこのように余ってしまいます。お手軽なのはオマケでついてくる「開けた窓」をはめ込んでやる方法ですが、ここだけ(しかも両側)開いているのも不自然なのでブルーに塗ることにしました。




このまま手塗りするのはリスキーなのでサッシを残してマスキングします。




GMの青15号を探したところなんと手持ちのストックなし。仕方ないので近鉄ダークブルーで代用することにしました。たかだか0.5mm程度の幅のサッシなので色味の差はそう目立ちますまい。。




出来あがり品がこちら。ほとんど変わらん♪




かくしてオハ47 139も完成しました。先のスハフ42と違い、木枠窓、Hゴムドア、上段開閉式便・洗面所窓など、見える部分はほぼ実車と同じ姿に仕上がりました。




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客車の軽加工・ながさき編

2018-09-09 15:28:39 | 九州・山陽方面
寝台車付きの普通列車「ながさき」を手持ちの車両をやりくりして仕立てる話を以前に投稿しました。

晩年の旧型客車は、旧国同様に個体ごとの差が大きいため細かい仕様にはこだわらないつもりでしたが、YouTubeで編成まるごとなめまわすように撮影している動画を発見したので、そこに映っている車両の雰囲気に合わせて小加工してみることにしました。
1983年12月 ながさき号



上の動画の4分すぎ頃からカメラはスハフ42 43という車両を映しています。長崎編成の最後尾となる車両です。近代化改装でアルミサッシ化されていますがドアは木製高窓タイプで便・洗面所窓は原形です。続いてカメラは隣のオハ47 139を映します。ドアがHゴム窓のタイプに交換されていますが窓は木枠です。便・洗面所窓は上段開閉式になっています。

KATOのラインナップだと、そのままでは微妙に仕様が異なるので、「スハフ42(ブルー)」(1-507)と「オハ47改装形(ブルー)」(1-553)のサッシを入れ替えて実車に近付けることにします。

上は手持ちのスハフ42、下は新たに購入したオハ47改装形です。




まずスハフ42 43を改造します。窓ガラスを客室部分だけ切り離し両端を元に戻します。「支え」を失ってしまうのでセメダインスーパーXでボディに接着してしまいます。便・洗面所窓はスリガラスになっているので白の光沢シールを表から貼りました。内側に貼るとガラスの厚みで現実離れしたものになってしまいます。




オハ47を分解してわかったのですが、最近のものは便・洗面所窓の部分だけハメコミ式の別パーツ化されているんですね。もっとも選べるとしても原形か開閉式の2択くらいでしょうか。Hゴム開閉式やHゴム高窓タイプにも化けると嬉しいですが、隙間のパテ整形を必要とするならハメコミ式にするメリットがありませんから。。。こちらも客室部分とそれ以外に分割します。




オハ47から切り出したアルミサッシを入れればスハフ42 43が完成♪ とりあえずドアは元の原形プレスのままですが、窓に横桟を入れるとより実車のイメージに近付くかも知れません。このあたりは今後の追加チューニングで。




車体加工に合わせてサボも作ってみました。行先、愛称、号車など一式をシールで作っています。「長崎(大村線・長与経由)」と書いてあるんですが読めませんよね。。完全に自己満ワールドです。形式番号は2000番台車の番号部分だけ貼り替えたので、表記全体が左へ寄ってしまいましたぁ~。




一方のオハ47 139は一部のサッシを青に塗り戻す必要があるので次回に持ち越しです。



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青ガエルの組み込み(5)

2018-09-06 02:10:04 | 私鉄電車
再び青ガエルこと東急デハ5117に手を付けました。これは生存確認用の投稿です。(汗)

パンタ台を付けます。まず所定の位置に穴あけ。ペーパー屋根で限界はありますが、一応セルフタッピングするつもりで、φ1.2mmのパンタビスより小さいφ1.0mmの穴をあけました。最初、間違って反対側にケガいていて、念のため写真を確認したらミスが発覚し最悪の事態は免れました。この車両は戸袋が左右両側とも同じ方向にあるため、下まわりと合体する時にくるっと回転させて辻褄を合わせるということができないので。。



パンタ台は実車写真を見ながらプラ板でそれらしく作ります。こちらのビス穴はφ1.2mm。



少量のセメダインスーパーXで屋根に接着し、パンタビスをねじ込んで乾燥を待ちます。




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