80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

ケガキ初め

2024-01-04 11:59:55 | 私鉄電車
まず初めに、令和6年能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
石川県珠洲市と志賀町は仕事の関係で少なからず足を運んだことがあり、映像を見るたびに心が痛みます。どうか一日も早く平穏な日常が戻りますよう念じております。


さて、当工場では、「ケガキ初め」をする習慣があります。仕掛り品の山が日々高くなるこんにちでは悪しき習慣以外の何物でもないのですが強行。今年は2024年にちなんで2024がつく車両を「中央東線とその周辺」かつ1950~60年代で探したところ、京王帝都電鉄2010系の新宿方先頭車にデハ2024を名乗る車両があることを確認しました。

2010系は2000系の出力増強版として1959年から62年にかけて製造された湘南マスクの17m級3扉車で、ライトグリーンを纏ったいわゆる「グリーン車」一族の末っ子に当たります。写真は多摩動物公園駅に隣接する「京王れーるランド」に静態保存されている1961年製のデハ2015号車です。余談ですが、このわずか数年後に登場したのが左に少し写っている先代の5000系ですから、色、スタイルともに同車がいかに大きなインパクトを与えたかがよく分かります。

(デハ2010形2015号車/2013年10月12日,京王れーるランドにて撮影)


若葉台車庫にたたずむ晩年のグリーン車。左が今回のターゲットと1番違いのデハ2025を先頭にした6連で、奥に2000系とおぼしき2連も見えます。この日は湘南顔のグリーン車スタイルを確立した2700系のサヨナラ運転が相模原線内で行われていました。

(2025F+2012F?/1981年11月8日,若葉台駅にて撮影)


ターゲットの2024Fは1962年製の4次車とされ、3次車から採用されたグローブベンチレーターを載せ、中間には旧型の改造名義ながら完全な新製車体となったサハ2500・2550形を挟んだ4両編成です。それ以前の編成では14m級ダブルルーフ(!!)を含む雑多な改造サハを挟んで登場していたといいますから、末っ子にしてやっと洗練された編成スタイルを獲得したことになります。
(2024F)
←新宿           東八王子→
デハ2024-サハ2574-サハ2524-デハ2074


こちらのリンク先に興味深い写真が多数収録されており、9枚目に2024Fが特急運用に就く様子が収められています。この年に京王線は新宿駅の地下化と昇圧を果たしましたが、5000系の所要数が出揃うまでの間、こうして5000系と同じ塗装を施した2000・2010・2500・2700系が応援体制を築いたとされます。それにしても1、2枚目のダブルルーフに魚雷型ベンチレーターの中間サハのこれほど鮮明な写真は初めて見ましたが強烈ですね。


ケガキといっても最近はPCで描画してプリンタ出力が主流です。



寸法はいつも参考にさせていただいてるいつものサイトの図面をもとにスケールダウンしましたが、図面あるあるで、どうも前面窓とセンター柱の幅が実際のイメージと合いません。同じ図面どうしで重ねてみても合っていないのが分かります。



実車の運転台です。恐らく・・・ですが、センター柱の80mmというのは内側に出っ張った柱の部分で、窓幅のように描かれている1,085mmというのは窓よりひと回り大きい窪みの部分の寸法のような気がします。展示車両を採寸すれば一発で分かりますが、そのような環境ではないので、実車写真を参考に塩梅を決めるのが現実的かと思います。



ネコ・パブリッシングの5000系プラキットが長期熟成状態なので、その復活の起爆剤になれば・・・という気持ちで始めていますが、可能性的には共倒れの方が高いような・・・!?(一応2024年中完成目標)


コメント (4)
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