医学の進歩により、各種疾患と疾患特有の体温曲線が明らかになり、19世紀後半にはドイツ人により水銀体温計が考案されたといわれている。しかし、第一次世界大戦の影響でドイツやイギリスからの体温計の輸入が途絶え、1921年、北里柴三郎博士などの尽力により、良質な体温計の国内開発が進められたそうである。
そしてその後の1984年には、テルモが日本で初めての予測式電子体温計を家庭向けに発売したようである。この電子体温計は、約1分で予測検温できるものとして、広く受け入れられた。
体温計はこの“電子体温計”が1番先端を行っているものかと思っていたが、この度の入院でそうでないことを知った。
私が驚いたのは最新式の体温計『非接触型皮膚赤外線体温計:サーモファインダー』である。僅か2秒で検温出来るのも素晴らしいし、衛生的であり体温計の使い回しを嫌がる患者や子供にも好ましい。家庭に備えるには値段的に抵抗があるようではあるが・・・。