気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

貧者のイットウ

2011-03-17 05:55:42 | Weblog

NHKと中央共同募金会・日本赤十字社は、この度の被災者に対する義援金の受け付けを開始した。規模も大きく身近で起こったことでもあり、従来よりも切実に受け止めている。献金額も、幾分なりとも弾もうと思っている。

高校生の孫との話がこの話題に移った時、“ヒンジャノイットウ”なる言葉を引き合いに出し「たとえ僅かではあっても、貧しい人の、真心のこもった寄付は尊いものだ」と説明した。

その際孫から「“ヒンジャノイットウ”ってどう書くの」と聞かれた。言葉の主旨は理解している積りではあったが、文字に関しての自信はない。“貧者の一投”だと勝手に考えていたが、教えるからには確認をしなければならない。早速辞書を引いて自分の間違いに気付いた。仏教の教えに由来する“貧者の一灯”が正解であった。

「俺は寄付などできる身分じゃない。おれの方が恵んでもらいくらいだ!」――そう言う人は多い。だが、“貧者の一灯”の意味をよく理解し、災害に遭わなかった人総てがこの募金に応じることになったらどんなに素晴らしいであろうか? 人々の善意に期待している。