私が車の運転から遠ざかり1年以上経つ。その後に愛車を処分してからも1年以上が過ぎている。
1999年に希望ナンバー制度が導入され、一般人でも“希望のナンバープレート”を取得できるようになったわけであるが、それ以前はセールスマンも陸運局から支給されるナンバーには気を使っていたようである。
陸運局から機械的に払い出される番号は、下2ケタ「42」と「49」は欠番になっており、特に『42-42』は永久欠番になっているそうである。説明するまでもなくシニシニ(死に死に)と読めるからである。それ以外にも、セールスマンの間で忌み嫌われていた番号があり、『15-64』もその1例であるという。“ヒトゴロシ”“イチコロヨ”と読めるからである。
希望ナンバー制度へ移行後、カードや通帳の暗証番号と車のナンバーを同一にしている人も多いと聞く。車上荒らしの被害に遭った場合、大変危険な結果を招くことになる。プレートを見れば“希望ナンバー”か否かが判ってしまうからである。
私の『45-78』は支給された番号であったが、いまだに覚えている。『前半の45も後半の78も連続番号なのに45の次が6でない。ああ“6”でない。間が抜けている』――それから私の頭には“間抜けの碌でなし”として深く記憶に留まっている。