痛風の痛みは、『痛風を発症した人でなければわからない、耐え難い激痛』といわれる。私の場合、今回激痛という程の痛みではないが、痛風と判定された。些か意外であった。従来の血液検査でも“尿酸値”は標準値に収まっており、自分とは無縁な病だと考えていたからである。
今回の血液検査でも、標準値の3.7~7.0に収まる5.4なる数字であった。しかし、“尿中尿酸”の値が高なかった。医師の説明によると、腎臓機能は良いから必要以上の尿酸は体外に排泄されているが、体内の尿酸を減らさなければいけないとのことであった。
それ以外にも痛風に対して誤った考えを持っていた。『痛風にビールは禁物』とはよく聞く言葉である。しかし、ビールだけが悪いので、アルコールが悪いとは思ってもいなかった。私のみならず多くの人もそう思っているようである。
だが先生からは、暫らく焼酎を休むよう指示された。そのとき渡されたパンフレットには、≪アルコールの摂取を控えましょう。体内で尿酸が作られるのを促進し、更に尿酸が尿と共に排泄されるのを妨げるからです≫と記載されていた。