気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

無実

2009-06-06 06:50:24 | Weblog
「足利事件」で“無実の罪”についての関心が高まったようである。
無実であるにも拘わらず、長期に亘り刑務所に閉じ込められ、限りある人生を踏みにじられた被害者の無念さは計り知れないものがある。同情を禁じ得ない。
嘗て私は周防監督作品映画「それでもボクはやってない」を観た。実際に裁判を傍聴したことはないので断言はできぬが、警察で、取り調べ官が怒鳴っているのを聞いたことはある。2年間に及ぶ徹底取材を行ったというこの映画は、取り調べと裁判の進行をリアルに描いていたと思う。
この映画の主人公は、電車の中で痴漢行為をしたと疑われる。男なら誰にでも起こりうる災難であるが、無実を主張しながらも・・・という映画であった。背筋が寒くなった。
ところでこうした場合の被告は殆どが有罪になるそうだ。万が一数パーセントの確率で無罪になったとしても、「でも、もしかしたら・・・」との世間からの疑いは避けられないのではないだろうか? 女性の方に聞いてみたい。貴女の夫なり息子さんが逮捕された場合、100パーセント信じることができるだろうかと。 信じたいと思いながらも、微塵の疑いも持たないと断言できる?