滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1005/180:公共交通機関】交通弱者の移動確保へソフト充当を /国の交付金制度で嘉田知事提案

2010-05-26 23:53:22 | Weblog
【写真:新交付金制度の制度設計などについて嘉田知事と意見交換した上総周平・近畿地方整備局長(写真右から2人目)ら=大津市・県公館 】

 政府が本年度新設する新交付金制度「社会資本整備総合交付金」について、滋賀県の嘉田由紀子知事は5月26日、国土交通省近畿地方整備局の上総周平局長との会議で、交通弱者の移動を確保するソフト事業の充実に充てることが可能な制度とするよう提案した。

 会議は大津市の県公館であり、非公開。終了後、嘉田知事は国の具体的な制度づくりに向けて「買い物や病院に行けない交通弱者への対策に、地元の要望が多い。ソフト事業に交付金を回す仕組みにならないか、と提案した」と説明した。

 ソフト事業の具体例として、自治体や地域が運行にかかわるコミュニティーバス、乗り合いのデマンドタクシーの運行助成、住民が運行するタクシーへの保険補助を挙げた。

 さらに、内湖再生などの琵琶湖保全への充当も提案したといい、局長からは前向きな回答があったという。

 新交付金は使い道について地方の自由度を高める趣旨で、従来の補助制度と違いソフト事業も認められる。本年度、市町を含めた滋賀県への配分は202億9千万円で、うち半額分で地方が計画を策定して事業を行うことができる。

(5月26日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100526000183&genre=A2&area=S00


【1005/179:鉄道構想】琵琶湖若狭湾快速鉄道って? 

2010-05-26 23:38:31 | Weblog
【毎日新聞特集「なるほドリ」:琵琶湖若狭湾快速鉄道って?】

 ◇若狭-湖西の短絡構想 高島市と福井側で推進団体が活動

 なるほドリ 「琵琶湖若狭湾快速鉄道の早期実現」と書かれた看板を高島市内で見たよ。どんな鉄道?

 記者 JR湖西線近江今津駅(高島市)と小浜線上中駅(福井県若狭町)を結ぶ約20キロの鉄道建設構想です。同町や小浜市など福井県の若狭地域(嶺南)から京都や大阪へ出るには、小浜線でいったん北陸線敦賀駅へ出て、湖西線の特急などに乗り換えなければなりません。JRバスやマイカーで近江今津へ出て湖西線を利用する通勤者もいるそうです。地図で明らかなように、快速鉄道は京阪神への近道なのです。

 Q ほんとだ。小浜市や若狭町などにはのどから手が出るほど魅力的だね。高島市にも利点はあるの?

 A 小浜市長が会長を務める建設促進期成同盟会が活発に活動しています。福井県と若狭の自治体でつくる嶺南地域鉄道事業化検討協議会なども推進しています。独自の調査研究によると、事業費は424億円。経路の半分がトンネルで、沿線にはスキー場のある箱館山のふもとなど高島市側2駅、若狭町側1駅の計3駅を想定しています。

 Q なるほど。それで、実現するの?

 A まだ、地元の構想段階を出ません。期成同盟会のほかに小浜市と若狭町に「住民の会」、高島市には「建設促進協議会」があります。今月14日、高島市にこれらの役員らが集まって3者の連絡協議会を旗揚げしました。自治体議員や有識者らによる推進団体で、今後は共に国への要望や啓発を図ったりする方針です。

 Q 展望が開けるのかな?

 A 一歩前進でしょうが、実現へはハードルが数多くあります。多額の建設費、経営的に成り立つか、国費などを投入する必要性の優先度などです。福井県側は熱望していますが、若狭地域と福井市など越前地域(嶺北)とで温度差があるとも言われます。滋賀、福井両県の足並みもそろえる必要があります。

 Q 実現は簡単じゃないんだね。

 A はい。期成同盟会の資料などによると、この鉄道の構想は1893(明治26)年にさかのぼるそうです。鉄道敷設免許を得た江若鉄道が1920(大正9)年に設立され、やがて鉄道敷設法にも規定されました。江若鉄道は31(昭和6)年に大津市浜大津-近江今津を全通させましたが、今はなく、代わって国鉄(現JR)湖西線が74年に開通。87年の国鉄民営化にともない鉄道敷設法は廃止されています。

 Q 長い歴史と先人たちの思いがこもった構想なんだね。

 A そうです。若狭の人たちには悲願ともいえます。近年は北陸新幹線延伸問題もあります。ルートをめぐって快速鉄道に影響するかもしれません。

 Q どういうこと?

 A 同新幹線の敦賀から大阪方面への延伸はルートが未定で、三つの構想があります。現北陸線に沿って東海道新幹線米原接続▽現湖西線伝い▽小浜経由の大阪直通--で、小浜市などは小浜(若狭)ルートを推しています。新幹線が通るなら快速鉄道はどうなるのか。これら3ルートはいずれも可能性を秘めているようで、北陸新幹線の成り行きからも目が離せません。

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 あなたの質問をお寄せください。〒520-0806(大津市打出浜3の16)毎日新聞大津支局「質問なるほドリ」係(ootu@mainichi.co.jp)

【関連ニュース番号:0806/46、08年6月9日;0802/55、08年2月10日など】

(5月26日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100526ddlk25070531000c.html


【1005/178:湖北土地改良区の横領疑惑】県職員接待指摘で知事「調べる」

2010-05-26 23:29:00 | Weblog
 湖北土地改良区(長浜市)の横領・背任疑惑で、農水省職員や県職員が改良区から接待を受けていたとの指摘について、嘉田由紀子知事は5月25日の定例会見で「速やかに事実関係を調べたい」と述べ、まとまり次第発表する意向を示した。

 同省から刑事告訴の対象とされた辻喜代彦・前事務局長は21日に会見を開き、改良区の接待について「農水省の出先機関や県職員を交えての会合で、何度か経費を負担した」と話していた。【安部拓輝】

【関連ニュース番号:1005/150、5月23日;1005/107、5月16日;1005/99、5月16日】

(5月26日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100526ddlk25040511000c.html


【1005/177:口蹄疫】影響じわり 県内の観光施設、動物との接触中止「落ち着くまでは」

2010-05-26 23:23:37 | Weblog
◇宮崎の農家支援の動きも

 家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)が宮崎県で広がっている問題で、県内の観光施設でも動物との触れ合いを中止するなどの影響が広がっている。一方で、現地の農家を助けようと募金の動きも始まった。【村瀬優子、南文枝】

 日野町西大路の農業公園「ブルーメの丘」では、今月1日から牛の乳搾り体験を中止し、牛舎への立ち入りを禁止。21日からは羊の餌やりも中止した。口蹄疫にかかる恐れがある動物には接触しないよう、入園者に呼びかけている。同園は「宮崎で口蹄疫が収まるまでは措置を取り続ける。宮崎以外で発生すれば、今は放牧している羊の隔離も考えなければ」と話す。

 4歳と2歳の息子を連れ、一家で来園した岐阜県関ケ原町の会社員、高津好輝(よしてる)さん(36)は「子供たちを楽しませたいとせっかく来たのに、動物と直接触れ合えなくて残念」と話していた。

 また、除草用に羊30匹を飼育している高島市マキノ町の農業公園「マキノピックランド」でも羊小屋周辺を立ち入り禁止にし、餌やりを中止した。「落ち着くまでは自粛したいが、いつまで続くか見通しが立たない」という。

 ◇スーパーに募金箱

 一方、県内や大阪府、京都府などでスーパーマーケットを展開する平和堂(本社・彦根市)は25日、126店に募金箱を設置した。6月10日までサービスセンターや銘店売り場に置き、県の共同募金会を通じて被災地に送る。同社の広報担当者は「以前から宮崎県産のマンゴーを扱ったりフェアを実施するなど、宮崎とはつながりがある。売り上げへの影響は出ていないが、援助できれば」と、協力を呼びかけている。

(5月26日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100526ddlk25040501000c.html


【1005/176:県内経済状況】件数、2か月連続の減少!4月の県内企業倒産状況

2010-05-26 23:15:24 | Weblog
 民間調査会社の東京商工リサーチ滋賀支店によれば、4月の県内企業倒産件数(負債額1千万円以上)は12件、負債総額は8億7900万円となった。

 倒産件数は、前年同月比3件減(20.0%減)、前月比5件減(29.4%減)の12件で、2か月連続して前年同月を下回り、今年に入って最小件数となった。

 負債総額は、前年同月比22億3100万円減(71.7%減)、前月に対して98億5900万円減(91.8%減)。負債総額も今年に入り最小で、昨年12月以来4か月振りの10億円台割れとなった。倒産件数の減少と相まって大型倒産(負債額10億円以上)の発生もなかったことが負債総額減少の要因といえる。

 ただ、一か月の発生件数が10件以上となるのは、平成19年4月度より37か月連続で過去最長を更新中で、倒産発生は高水準で推移していることに変りはない。

 同社では今後の見通しについて「県内の倒産発生状況は建設業を中心に引き続き高水準で推移していくものと予想される。倒産による失職者数増加、雇用情勢の悪化、先行き不安からの消費抑制、消費の落ち込みに対する生産縮小と悪循環が続いている状況では、建設業に限らず、全産業で企業倒産増加の懸念は払拭できず、倒産発生が沈静化するまでには相当の時間が必要」としている。

(5月26日付け滋賀報知新聞・電子版)

http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0004615