【写真:県の政策提案について県側に意見を述べる民主党国会議員(奥)=東京都の都道府県会館で】
県は5月12日、県選出の民主党国会議員と意見交換会を都内で開いた。2011年度に向け政府への政策提案をまとめるのが目的。議員の意見を踏まえ内容を調整し、5月末までに民主党県連を通して党本部の幹事長室に提出する。政権交代後、民主党が幹事長室を仲介させる陳情の新ルールを導入した影響で、意見交換と同じ日に各省庁に出向き提案していたこれまでの方法を見直した。
奥村展三(衆院4区)田島一成(2区)徳永久志(参院滋賀選挙区)林久美子(同)の4氏が出席。嘉田由紀子知事や副知事、政策監が意見を求めた。
県側は政策提案の原案を提示。地域主権や環境、子ども・暮らし、経済・雇用のテーマごとで政策案を示した。琵琶湖の総合保全や巨額債務を抱える造林公社問題への対応、新名神高速道の全線整備などを盛り込んだ。
議員らは、地域主権改革に向けた県の提案に全国知事会の要求と重複する部分がある点などを指摘。田島氏は「県らしい要望に集約すべきだ」と要求。政策の実現性を高めるため、各省庁の官僚の思考に配慮した文言の精査も注文した。
県は琵琶湖の保全施策で行政負担の現状などを説明し、国の対応の必要性を訴えた。嘉田知事は「大事な意見をいただいた。内容を詰めて提案をまとめたい」と述べた。
徳永氏は、政府への陳情を県議会の民主党会派と県連が窓口となって取りまとめるルールを県にあらためて要求。「政策提案でも県議会会派との調整を」と念押しした。意見交換後、奥村氏は「地方の要望をあずかる与党としての責任がある。従来の方式とは変わった。その切り替えをしっかりやってほしい」と話した。 (林勝)
(5月13日付け中日新聞・電子版)
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100513/CK2010051302000004.html
県は5月12日、県選出の民主党国会議員と意見交換会を都内で開いた。2011年度に向け政府への政策提案をまとめるのが目的。議員の意見を踏まえ内容を調整し、5月末までに民主党県連を通して党本部の幹事長室に提出する。政権交代後、民主党が幹事長室を仲介させる陳情の新ルールを導入した影響で、意見交換と同じ日に各省庁に出向き提案していたこれまでの方法を見直した。
奥村展三(衆院4区)田島一成(2区)徳永久志(参院滋賀選挙区)林久美子(同)の4氏が出席。嘉田由紀子知事や副知事、政策監が意見を求めた。
県側は政策提案の原案を提示。地域主権や環境、子ども・暮らし、経済・雇用のテーマごとで政策案を示した。琵琶湖の総合保全や巨額債務を抱える造林公社問題への対応、新名神高速道の全線整備などを盛り込んだ。
議員らは、地域主権改革に向けた県の提案に全国知事会の要求と重複する部分がある点などを指摘。田島氏は「県らしい要望に集約すべきだ」と要求。政策の実現性を高めるため、各省庁の官僚の思考に配慮した文言の精査も注文した。
県は琵琶湖の保全施策で行政負担の現状などを説明し、国の対応の必要性を訴えた。嘉田知事は「大事な意見をいただいた。内容を詰めて提案をまとめたい」と述べた。
徳永氏は、政府への陳情を県議会の民主党会派と県連が窓口となって取りまとめるルールを県にあらためて要求。「政策提案でも県議会会派との調整を」と念押しした。意見交換後、奥村氏は「地方の要望をあずかる与党としての責任がある。従来の方式とは変わった。その切り替えをしっかりやってほしい」と話した。 (林勝)
(5月13日付け中日新聞・電子版)
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100513/CK2010051302000004.html