滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1005/57:県幹部汚職】「長男の供述と矛盾」/県幹部の汚職公判、検察、わいろ性指摘

2010-05-11 23:55:20 | Weblog
 JAグリーン近江のシステム導入をめぐる汚職事件で、収賄罪に問われた県商工観光労働部の前管理監古川久巳被告(56)の公判が5月10日、大津地裁であった。検察側は古川被告の長男が自分の銀行口座に多額の現金が振り込まれた経緯について「身に覚えがない」と話していたとし、無罪を主張する古川被告の「(現金は)息子への賞与で、わいろと思っていなかった」という説明との矛盾を指摘した。

 起訴状などによると、古川被告は野洲市のコンサルタント会社が開発したシステム導入をJA側に薦めるなどした見返りに、2005年4月、コンサル会社長から現金約850万円を受けとったとされる。現金は社長の指示で当時同社に勤めていた長男の口座に賞与名目で振り込まれ、長男に事情を知らせていなかったとしている。

 この日の公判で検察側は、長男が調べに対し「多額のボーナスが支払われるような仕事はしていない」と話していると指摘。振り込まれた現金は自分への賞与だと会社側から口裏を合わすよう指示されたと述べたことも明かした。

 また、古川被告は理由を告げずに長男からキャッシュカードを借り、振り込みから1カ月足らずの間に全額を引き出し海外旅行などに使ったと指摘。捜査段階の調べでは現金引き出しを認めつつ、その理由について「長男に頼まれたから」と供述したという。

【関連ニュース番号:1004/128、4月17日;1002/142、2月18日;1002/94、2月12日など】

(5月11日付け朝日新聞・電子版:同日付け毎日・電子版なども報道)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001005110002
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100511ddlk25040459000c.html


【1005/56:知事選】嘉田知事「支持」には、県民にプロセスも明示すべきだ

2010-05-11 23:50:29 | Weblog
【滋賀報知新聞社説:嘉田知事「支持」には、県民にプロセスも明示すべきだ】

 6月24日告示、7月11日投開票の知事選に向け、民主党県連は5月8日、大津市内で幹事会を開き、再選を目指す嘉田由紀子知事を「支持」することに決めた。「推薦」でなく、「支持」にとどめた理由について、奥村展三・同党県連代表は「知事が(幅広い勢力を結集した)県民党でいきたいと“支持”を求めてきたためだ」とし、事実上、自民党らとの相乗りを容認した。また奥村代表は、「支持」した理由として「新幹線新駅の中止や大戸川ダムの凍結など嘉田知事の政策は、民主党政権の『コンクリートからひとへ』と一致している」ことなどを挙げた。

 一方、自民党県連も同日、大津市内のホテルで定例大会を開催したが、同党県連に支援(支持)を要請している嘉田知事も来賓として出席した。同党県連の新幹事長に選ばれた上野幸夫県議は「今週中には、県会議会団で嘉田県政を評価し、16日までに一定の方向性を出したい」と話した。現在、同党県連では、県内の首長らを口説いて独自候補を擁立するか、嘉田知事を「支持」するかの両にらみだ。

 参院選や来年の統一地方選を視野に入れて、嘉田知事の「支持」を決めた民主党県連だが、なぜ「支持」したのかが会見ではあまり見えてこなかった。自民党県連も、嘉田県政の評価をどのような物差しで計るのか皆目わからない。そもそも「支持」そのものがあいまいだが、県民が「なるほど」と納得する理由を示さないと、知名度のある知事に単に擦り寄った「政治力学」だけの、県民不在の無風の候補選びと受け取られかねない。

(5月11日付け滋賀報知新聞・電子版)

http://www.shigahochi.co.jp/search.php?type=editorial&run=true&sort=open_time&sort_PAL[]=desc



【1005/55:県内経済状況】県内経済「持ち直しの動き」

2010-05-11 00:59:35 | Weblog
 滋賀県内の経済情勢について近畿財務局大津財務事務所は「厳しい状況にあるが、持ち直しの動きがみられる」として、去年7月以降、9か月ぶりに景気判断を上向きに修正しました。

 近畿財務局大津財務事務所が発表した、ことし1月から3月期の県内経済情勢報告によりますと、個人消費はエコカー減税の影響で普通車の販売が好調の一方で、百貨店やスーパーの売り上げは前年を下回るなど「一部で持ち直しの動きが見られるものの弱含んでいる」としています。

 一方、製造業はエアコンやマッサージ機の生産が好調のほか、中国市場向けの液晶テレビに使われるガラス部品の生産も好調で、県内の生産活動は「持ち直している」としています。

 こうしたことから大津財務事務所は「県内の経済は厳しい状況にあるが、持ち直しの動きがみられる」として去年7月以来、9か月ぶりに景気判断を上向きに修正しました。

 大津財務事務所では「好調な中国経済の影響などで県内の製造業の受注も回復してきたが、本格的な雇用の回復には結びついておらず、今後も注意深く見守りたい」としています。

(5月10日、NHK大津放送局・電子版)

http://www.nhk.or.jp/lnews/otsu/2064330891.html



【1005/54:米原・物流センター】シルク計画 前途多難 / 誘致停滞、用地代遅滞

2010-05-11 00:40:05 | Weblog
【写真:シルク構想に向けて造成された用地(手前)=米原市提供】

 米原市に官民連携で計画された滋賀統合物流センター(SILC=シルク)構想が暗礁に乗り上げている。西日本最大規模のふれこみで市が約27億円をかけてJR米原駅近くに造成地を用意したが、民間資本の運営会社のもとで企業誘致が停滞。運営会社と県が責任を押しつけ合う事態に発展した。9日、米原市を訪れた嘉田由紀子知事は「市と協力して企業誘致を進める」などと発言したが、前途は多難だ。(高久潤、堀川敬部、飯竹恒一)

 シルク計画は、センターに進出した企業が部品の調達から組み立てまで現地で一体的に行えるのが特徴。国道や県道からの進入路を整備し、JR米原駅近くに建設予定の貨物ターミナルと連携することで物流コスト、温室効果ガスの削減を見込む。

 旧米原町が物流拠点づくりを模索していた2003年ごろ、当時の県東京事務所参事、古川久巳被告(56)=農協のシステム納入をめぐり収賄罪で起訴、公判中=から紹介されたコンサルタント会社の構想をもとに始動。計画用地は、05年には県が進出企業に固定資産税の減免や助成金などの優遇措置を設ける経済振興特区に認定された。

 県によると、計画では運営会社に決まった「シルク」(大阪市、和泉玲子社長)が、市が用意した敷地内に2階建てのセンター(延べ約9万9千平方メートル)を建設するなど約160億円かけて整備し、事業展開するはずだった。昨年6月には敷地を市から約27億円で買い取る契約を結んだ。

■責任をだれも認めず

 ところが、シルク社は期限までに手付金2億7千万円を支払わず、今年2月には用地代全額の支払期限を当初の今年3月末から6月末まで3カ月延期することになり、現在に至っている。

 事態を重くみた県議会は3~4月、厚生・産業常任委員会で参考人としてシルク構想にかかわった関係者を呼んだ。明らかになったのは、シルク社の経営実態と、計画が停滞した責任をだれも認めないことだった。

 たばこを取り扱う商社の社長である和泉社長は、県の企業誘致を担当していた古川被告らに頼まれシルク社の社長に就任したと説明。用地代の支払いの遅滞については「古川被告に『資金調達は県が行う』と言われた。社長印すら自由に使えなかった」と語った。同社の担当者は事業について和泉社長らとは定期的に協議していたとしつつ、「実態はペーパーカンパニー」とも述べた。

 一方、県側は「県の支援内容に資金調達は含まれていない」と反論。計画は民間主導であり、県は側面支援をしたに過ぎないという立場だ。米原市の担当者は「県の支援もあるので信用していた」と述べた。議論は各自の立場を主張し合うことに終始した。

■不透明な進行に疑問

 3月末で期限切れとなった特区の優遇措置はなくなったが、市と県は4月、それぞれ対策チームを立ち上げ、これまで接触のあった企業を洗い直すなどの作業を共同で進めている。シルク社を加えた3者協議も今月半ばに開く。嘉田知事は5月9日、7月の知事選に向けて米原市であった県民との集い「茶話会」でシルク計画について「物流基地として大事」と語り、アクセス道路整備についても国への要望を強める考えを示した。

 しかし、シルク社は資金調達は県の責任という立場を崩さず、6月末に期限が迫る支払いの見通しは立っていない。現状のままでは用地整備を起債でまかなった市に毎日5万円の金利負担がのしかかる。

 「全国的にモデルになる事業」(米原市)は、なぜこんな事態に陥ったのか。

 計画の進み具合が不透明なまま事業が進められてきたことに疑問の声が上がる。経済振興特区の評価を年1回行う特区認定審査・評価委員会(堺屋太一委員長)は昨年8月、「具体的なビジネスモデル」を至急に明らかにするよう意見した。企業誘致を進める県は交渉の状況を明かさず、用地問題が解決しても事業が順調に進むかどうかは不透明だ。

 シルク社の元監査役で、県議会の参考人として呼ばれた元滋賀銀行常務の伊藤庄蔵氏は「あくまで私見だが」と断ったうえで、「いったん立ち止まり、事業規模を縮小させることが必要ではないか」と発言した。

【関連ニュース番号:1005/40、5月9日;1004/106、4月14日;1003/235、3月30日など】

(5月10日付け朝日新聞・電子版)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000141005100001


【1005/53:乳がん検診】乳がん検診して 母の日に呼びかけ

2010-05-11 00:28:24 | Weblog
【写真:模型を使って胸のしこりの見つけ方を説明する会員たち(草津市で)】

 乳がんの体験者らでつくる「あけぼの滋賀」(菊井津多子代表、147人)の会員が5月9日、草津市新浜町のイオンモール草津で、乳がん検診を受ける大切さなどを訴えた。

 「母の日」に合わせ、全国一斉で実施されているキャンペーンで、26回目。シンボルカラーのピンクのTシャツを着た会員31人は、「乳がん患者が増えています」などと言いながら、買い物客らに自己検診用の手袋とポケットティッシュ各1000個を配ったほか、模型を使って胸のしこりの見つけ方を説明した。

 会員の藤井陽子さん(64)(草津市)は「早期であれば治る可能性は高いので、年1回はマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)検診をしてほしい」と話していた。

 同会は、専門医が悩みに答える相談会を6月13日に草津市(再発患者対象)、7月11日に米原市で開く。申し込みは菊井代表(090・6201・1725)。

(5月10日付け読売新聞・電子版:同日付け毎日・電子版なども報道)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20100509-OYT8T01063.htm
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100510ddlk25040256000c.html