■最終日、絶妙な演奏また聴きたい
【写真:ピアノ三重奏曲を演奏するトリオ・ショーソンのメンバー(大津市のびわ湖ホールで)/広場でアコーディオンの演奏を楽しむ観客】
国内外の演奏家が集う「ラ・フォル・ジュルネびわ湖『熱狂の日』音楽祭2010」(読売新聞社特別協力)は5月2日、2日間の会期を終え、幕を閉じた。晴天も後押しし、来場者は目標の2万人を突破。ホール周辺は終日、快い調べが響き渡り、音楽を楽しむ人々でにぎわった。
子ども向けの催しが多かった1日のプレイベントとは対照的に、2日は会場内の3ホールで、プロ奏者が次々と演奏。気鋭のトリオ・ショーソンがショパンの室内楽曲「ピアノ三重奏」を弾いたほか、びわ湖ホール声楽アンサンブルは弦楽に合わせてモーツァルトのオペラ「『魔笛』序曲」を歌うなどし、チケットが売り切れた公演が相次いだ。
大ホールでは、3人のピアニストがショパンやモーツァルトのピアノ協奏曲をそれぞれ披露。このうち、ジャズピアニストの小曽根真さん(49)は、モーツァルト「ピアノ協奏曲第9番『ジュノム』」を演奏し、途中にはジャズ仕込みの即興も見せ、会場を沸かせた。
大津市和邇高城、名越昌路さん(75)は「絶妙な演奏。また聴きたい」と興奮気味。演奏後、小曽根さんは「舞台上から、心から曲を楽しんでいるお客さんの表情が見えた。これこそラ・フォル・ジュルネの醍醐(だいご)味」と話していた。
このほか、アコーディオンコンサートなど無料の催しも絶えず開かれ、来場者は“音楽漬け”の一日を過ごした。
午後6時半からは関係者による記者会見が開かれ、同祭のアーティスティックディレクターのルネ・マルタンさんは「家族で楽しんでもらえ、素晴らしい出来だった」と総括。同ホールの井上建夫館長は「多くの来場者から『来年は開催するのか』と尋ねられた。実現できれば」と述べ、前向きに検討する考えを示した。
(5月3日付け読売新聞・電子版)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20100502-OYT8T00768.htm
【写真:ピアノ三重奏曲を演奏するトリオ・ショーソンのメンバー(大津市のびわ湖ホールで)/広場でアコーディオンの演奏を楽しむ観客】
国内外の演奏家が集う「ラ・フォル・ジュルネびわ湖『熱狂の日』音楽祭2010」(読売新聞社特別協力)は5月2日、2日間の会期を終え、幕を閉じた。晴天も後押しし、来場者は目標の2万人を突破。ホール周辺は終日、快い調べが響き渡り、音楽を楽しむ人々でにぎわった。
子ども向けの催しが多かった1日のプレイベントとは対照的に、2日は会場内の3ホールで、プロ奏者が次々と演奏。気鋭のトリオ・ショーソンがショパンの室内楽曲「ピアノ三重奏」を弾いたほか、びわ湖ホール声楽アンサンブルは弦楽に合わせてモーツァルトのオペラ「『魔笛』序曲」を歌うなどし、チケットが売り切れた公演が相次いだ。
大ホールでは、3人のピアニストがショパンやモーツァルトのピアノ協奏曲をそれぞれ披露。このうち、ジャズピアニストの小曽根真さん(49)は、モーツァルト「ピアノ協奏曲第9番『ジュノム』」を演奏し、途中にはジャズ仕込みの即興も見せ、会場を沸かせた。
大津市和邇高城、名越昌路さん(75)は「絶妙な演奏。また聴きたい」と興奮気味。演奏後、小曽根さんは「舞台上から、心から曲を楽しんでいるお客さんの表情が見えた。これこそラ・フォル・ジュルネの醍醐(だいご)味」と話していた。
このほか、アコーディオンコンサートなど無料の催しも絶えず開かれ、来場者は“音楽漬け”の一日を過ごした。
午後6時半からは関係者による記者会見が開かれ、同祭のアーティスティックディレクターのルネ・マルタンさんは「家族で楽しんでもらえ、素晴らしい出来だった」と総括。同ホールの井上建夫館長は「多くの来場者から『来年は開催するのか』と尋ねられた。実現できれば」と述べ、前向きに検討する考えを示した。
(5月3日付け読売新聞・電子版)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20100502-OYT8T00768.htm