滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1005/72:選挙】「対話」と民主、来春の県議選連携 / 警戒・困惑、自民に波紋

2010-05-12 23:56:01 | Weblog
 滋賀県の嘉田由紀子知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が来春の県議選に向けた候補者擁立で民主党県連と調整する方針を決めたことを受け、対話の会に参加する自民党関係者らに波紋が広がっている。すでに同会に退会届を出した自民県議もおり、7月11日投開票の知事選における自民の対応に影響を与える可能性もある。

 ■「政党超えた集まりの理念変わった」と退会届

 前回選挙で対話の会の推薦を受け、自民会派に所属する西村久子県議(彦根市)5月12日までに、同会に退会届を提出した。

 西村県議は「政党を超えた集まりだったはずの対話の会の理念が変わってきた。もう自分の居場所はない」と話す。対話の会と民主との調整決定は報道で初めて知った。電子メールで退会届を送ったが、返事はまだ来ていないという。

 自民関係者が神経質になるのは、次期県議選で民主との激戦が予想されるからだ。前回県議選で惨敗した自民は県議会の過半数回復を目指しており、民主と対話の会が組むことに警戒感を強める。

 ■県知事選に影響も

 自民県連は知事選への対応をまだ決めていない。上野幸夫幹事長は「知事選の前に、まだまだ先の県議選の話を進める意味が分からない」と困惑する。ある自民県議は「嘉田知事に対する党内の反発も強まるのでは。民主に対抗する意味で対立候補擁立に拍車がかかるかもしれない」との見方も示す。

 一方、対話の会幹部も、前回知事選で嘉田知事が当時の現職を破って当選を果たした背景には自民党員の協力もあったと話し、嘉田知事と関係の深い対話の会が「親民主、反自民」の印象を強めすぎると幅広い支援を得るのが難しくなるとみて、知事選への影響を懸念している。

【関連ニュース番号:1005/48、5月10日】

(5月12日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100512000205&genre=A2&area=S00


【1005/71:琵琶湖:湖底のイサザから高濃度ヒ素 貧酸素化で溶出、県「魚は安全」

2010-05-12 23:29:43 | Weblog
【写真:湖底からのヒ素溶出について説明する県琵琶湖環境科学研究センターの中村敏博・副センター長(右)ら=県庁で2010年5月11日午後5時15分、稲生陽撮影】

◇引き続き水質監視

 琵琶湖最深部で大量死したイサザの死骸(がい)から有毒の無機ヒ素などが高濃度で検出されたことが分かり、県は11日会見し「ヒ素とイサザの死因を結び付けるには調査が不十分。湖底以外のヒ素濃度に問題はなく、琵琶湖の魚は安全」と強調した。引き続き水質を監視するという。研究者らは「湖底で高濃度のヒ素が溶出しているのは事実。早急に対策を取るべきだ」と指摘している。【稲生陽、安部拓輝】

 イサザの死骸は07年12月、水深約90メートルの北湖の底で見つかった。県の依頼を受けた愛媛大が調べたところ、死骸から平均19・3ppmの無機ヒ素を検出。別の水域の生きたイサザからも平均1・03ppmを検出した。同大は「死因がヒ素か酸欠かは特定できないが、生きたイサザもヒ素濃度が高い。放置すべきではない」と話す。

 愛媛大と共同研究した県琵琶湖環境科学研究センターは、湖底から1メートル上の水質調査ではほとんど影響がないことから「酸欠で死んだイサザが沈み、湖底のヒ素が死骸に浸透した」と推定する。ヒ素などを検出した分析結果は08年3月に県に伝えられたが、県は「調査が不十分」として公表していなかった。地球温暖化で琵琶湖の水の循環が止まり、湖底の貧酸素状態が進んだ場合の影響について、県は「分からない」としている。

 近畿農政局によると、イサザの08年の漁獲量は約19トン。今回の問題について、湖北で漁業を営む男性(57)は「私たちにとっては死活問題。県や大学は解決策を示すべきだ」と訴えた。別の漁業の男性(50)は「湖に酸素を送り込むには湖底だけでなく、琵琶湖周辺の川を含めた全体の環境を考える必要がある」と話した。

(5月12日付け毎日新聞・電子版:同日付け朝日・電子版も報道)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100512ddlk25040448000c.html

【琵琶湖で大量死のイサザ、高濃度ヒ素検出 愛媛大など】

 琵琶湖底で2007年に特産魚のイサザ(ハゼ科、体長5~8センチ)が大量死しているのが見つかり、愛媛大と滋賀県が共同研究したところ、イサザの死骸(しがい)や湖底の泥から高濃度の無機ヒ素が検出された。水中の酸素濃度の低下が原因とみられるが、大量死との因果関係はわかっていない。県によると、生きているイサザから人体に影響するほどの無機ヒ素が検出されたことはないという。

 愛媛大の田辺信介教授(環境化学)によると、大量死したイサザのうち24匹を調べた結果、通常のイサザに比べて18.6倍の無機ヒ素と104倍のマンガンが検出された。泥の表面の無機ヒ素は最大690ppmで、田んぼでの国の環境基準の46倍にあたる。

 ヒ素は土壌や水中ではマンガンなどに吸着していることが多い。水中の酸素濃度が下がると、湖底の泥に含まれるマンガンがイオン化して溶け出し、数メートル上層の水中の酸素と結びついて再び鉱物になると沈む。この現象によって湖底の表面にヒ素が濃縮されていると指摘する。

 イサザは湖の底と上層部を回遊する魚で、空揚げやつくだ煮にして食される。近年はたびたび、湖底で多くのイサザが死んでいるのが確認されている。田辺教授は「今後、ヒ素やマンガンの濃縮が大量死に関係しているのかどうか調べたい」という。

(5月12日付け朝日新聞・電子版)

http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK201005120022.html

【1005/70:意見交換】駐日カナダ大使のフリード氏、知事と水を巡る施策で

2010-05-12 23:25:04 | Weblog
 駐日カナダ大使のジョナサン・T・フリード氏がこのほど、県庁を訪れ、嘉田由紀子知事と水を巡る施策について意見を交わした。

 フリード氏は08年9月に着任。地方行政の参考にしようと全国を回っているという。カナダの五大湖、滋賀の琵琶湖と、双方に有名な湖があることに触れ、「琵琶湖を守っている嘉田知事はヒーロー。経済と環境のバランスは我々の共通課題の一つ」と話した。

 嘉田知事は「琵琶湖の管理では、地方と国の費用負担に頭を悩ませている」と応じた。さらに、70年代、琵琶湖の水質汚染が問題になった際のせっけん運動で、カナダの研究データが合成洗剤のリン規制の科学的根拠になったことを明かし、お礼を述べた。【南文枝】

(5月12日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100512ddlk25040501000c.html


【1005/69:県内経済状況】景気動向指数:リーマン・ショック前の水準に回復 / 4月の県内企業

2010-05-12 23:17:20 | Weblog
 民間信用調査会社の帝国データバンクによると、4月の県内企業の景気動向指数は34・4となり、リーマン・ショック前の08年8月(33・9)並みの水準に回復した。4カ月連続の大幅改善で、全国順位は前年同月の45位から3位(近畿1位)に上昇した。

 同指数は企業による7段階の景況判断から算定し、県内では92社が回答。半数近くを占める製造業(44社)の指数は44・3と、前年同期の13・0から大きく改善した。規模別では大企業(42・9)と中小企業(32・9)の差が10ポイントに広がり、輸出が好調な大手メーカー中心の回復基調が鮮明に表れた。

 全国平均も30・7とリーマン・ショック前の水準に回復。中国などアジアでの需要増を受けた製造業が押し上げた形だが、今後海外での原料コスト増も見込まれることから、今後の見通しの判断は「外需主導で回復見込みだが、地域や業種間で格差拡大の可能性もある」とした。【稲生陽】

【関連ニュース番号:1005/55、5月11日】

(5月12日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100512ddlk25020468000c.html

【1005/68:国際交流】チェコ大使来校 現地の状況説明 / 大津の東大津高校

2010-05-12 23:12:42 | Weblog
 子どもたちに世界情勢への関心を高めてもらおうと、チェコ共和国の大使による出張授業が5月11日、大津市瀬田南大萱町の県立東大津高校であり、参加した2年生約360人が熱心に耳を傾けた。

 授業は、駐日欧州連合(EU)代表部の事業「EUがあなたの学校にやってくる」の一環。この日はチェコ共和国大使のヤロミール・ノヴォトニーさんが来校。「言語も文化も多様性に富み、子どもたちは早い段階から複数の外国語を学んでいる」と現地の状況の説明を交えながら、EUの歴史などを紹介した=写真。

 事業は今年で4回目。EU加盟国の外交官ら約70人が、11、12の両日で全国31都道府県の高校を回って出張授業をする。

(5月12日付け朝日新聞・電子版)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001005120002