滋賀県の嘉田由紀子知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が来春の県議選に向けた候補者擁立で民主党県連と調整する方針を決めたことを受け、対話の会に参加する自民党関係者らに波紋が広がっている。すでに同会に退会届を出した自民県議もおり、7月11日投開票の知事選における自民の対応に影響を与える可能性もある。
■「政党超えた集まりの理念変わった」と退会届
前回選挙で対話の会の推薦を受け、自民会派に所属する西村久子県議(彦根市)5月12日までに、同会に退会届を提出した。
西村県議は「政党を超えた集まりだったはずの対話の会の理念が変わってきた。もう自分の居場所はない」と話す。対話の会と民主との調整決定は報道で初めて知った。電子メールで退会届を送ったが、返事はまだ来ていないという。
自民関係者が神経質になるのは、次期県議選で民主との激戦が予想されるからだ。前回県議選で惨敗した自民は県議会の過半数回復を目指しており、民主と対話の会が組むことに警戒感を強める。
■県知事選に影響も
自民県連は知事選への対応をまだ決めていない。上野幸夫幹事長は「知事選の前に、まだまだ先の県議選の話を進める意味が分からない」と困惑する。ある自民県議は「嘉田知事に対する党内の反発も強まるのでは。民主に対抗する意味で対立候補擁立に拍車がかかるかもしれない」との見方も示す。
一方、対話の会幹部も、前回知事選で嘉田知事が当時の現職を破って当選を果たした背景には自民党員の協力もあったと話し、嘉田知事と関係の深い対話の会が「親民主、反自民」の印象を強めすぎると幅広い支援を得るのが難しくなるとみて、知事選への影響を懸念している。
【関連ニュース番号:1005/48、5月10日】
(5月12日付け京都新聞・電子版)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100512000205&genre=A2&area=S00
■「政党超えた集まりの理念変わった」と退会届
前回選挙で対話の会の推薦を受け、自民会派に所属する西村久子県議(彦根市)5月12日までに、同会に退会届を提出した。
西村県議は「政党を超えた集まりだったはずの対話の会の理念が変わってきた。もう自分の居場所はない」と話す。対話の会と民主との調整決定は報道で初めて知った。電子メールで退会届を送ったが、返事はまだ来ていないという。
自民関係者が神経質になるのは、次期県議選で民主との激戦が予想されるからだ。前回県議選で惨敗した自民は県議会の過半数回復を目指しており、民主と対話の会が組むことに警戒感を強める。
■県知事選に影響も
自民県連は知事選への対応をまだ決めていない。上野幸夫幹事長は「知事選の前に、まだまだ先の県議選の話を進める意味が分からない」と困惑する。ある自民県議は「嘉田知事に対する党内の反発も強まるのでは。民主に対抗する意味で対立候補擁立に拍車がかかるかもしれない」との見方も示す。
一方、対話の会幹部も、前回知事選で嘉田知事が当時の現職を破って当選を果たした背景には自民党員の協力もあったと話し、嘉田知事と関係の深い対話の会が「親民主、反自民」の印象を強めすぎると幅広い支援を得るのが難しくなるとみて、知事選への影響を懸念している。
【関連ニュース番号:1005/48、5月10日】
(5月12日付け京都新聞・電子版)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100512000205&genre=A2&area=S00