土曜日(22日)に続き日曜日も午前中から喜多方へと出かけました。
この日は朝からあいにくの雨模様でした。
ふれあい通りを歩いていたら、ラーメン店の大きな文字の暖簾が目に留まりました。
昼食にはかなり早い時間帯でしたが、お腹が空いていたので入りました。
その店の名は「大安食堂」で、もちろん初めて入る店ではありません。
この店は「新横浜ラーメン博物館」のオープン(平成6年)当初から2年間出店していたことで知られています。
この日は土曜日に食べなかったチャーシューメン(醤油味)を食べました。
豚骨と煮干ダシのスープは浮かんでいた背油のせいでややこってりに感じられましたが、中太平縮れ麺との相性も良かったです。
僕にとっては子供の頃から食べていたような昔懐かしい味でした。
チャーシューはちっとしょっぱめでしたが柔らかで美味しかったです。
ラーメンを食べた後はやっぱ蔵見学だべということで、ある場所へと向かいました。
その場所とはふれあい通りと市役所通りとの交差点(喜多方駅から約1㎞)にある「若喜商店」です。
若喜商店は江戸時代(1755年創業)から続く醤油・味噌醸造元で、現在の当主は十二代目とのことです。
店舗は昭和6年に作られたものですが、設計者は喜多方出身で後に大成建設の社長を努めた故「本間嘉平」氏です。
彼は当時東京工業大学の学生でしたが、その才能を信じた七代目「冠木喜一郎」が卒業制作として店舗の設計を一任したそうです。
土台はイタリアから取り寄せられたという大理石で、壁材のタイルは東京の帝国ホテルで採用された「スクラッチス・タイル」を用いています。
当時としては超モダンな洋風建築だったようです。
これだけでもすごいんですが、もっとすごいのは店舗の奥に隣接している「レンガ蔵」なんです。
これは喜多方で最初にできた(明治38年築)レンガ蔵です。
三階建の建物は道具蔵で、二階建の建物は蔵座敷(中には入れません)です。
蔵座敷の一階には天井・鴨居・柱・座卓・火鉢までが縞柿の木で統一された「縞柿の間」があります。
非公開になっているニ階は「欅の間」で、当時では珍しかったバルコニーが設置されています。
店舗とレンガ蔵は共に「国の登録有形文化財」になっています。
レンガ蔵の隣にある醤油工場の建屋は駄菓子と和雑貨のお店「若喜.昭和館(12月~3月は閉館)」になっています。
この店の営業時間は10:00頃~14:00頃です。
若喜商店はこのように見所いろいろの観光スポットとなっていますので、喜多方市役所周辺でラーメンを食べたらついでに立ち寄ってみてください。